ゆめつげ
「ゆめつげ」畠中恵 角川書店
同じ畠中恵でも、出版社が違えば主人公も違うもんだ。
妖(あやかし)の世界ばかり読んでいたので、そっち専門と思い込んでいました。
ここでの主人公は神社の神主、禰宜ですね。
幕末の頃で、浪士が横行する時代のお話しです。
夢告(ゆめつげ)でひとを探すお話し、どこかの神社の息子が別の神社、もっと立派な神社に出向いて、そこでクライアントの依頼を果たす、というお話しです。
お話しは、ま、どうでもよろし、神社のありようの細々としたことがなかなかに面白い。
神は細部に宿り給う、知らないことのあれこれに、へぇぇ、へぇぇ、とページをめくる勢いが増す、こんなもんじゃありませんか。
ちょっとメモしとこう。
高天原(たかまのはら)に神留(かんづま)り座(ま)す 皇親神漏岐(すめむつかんろき) 神漏美(かんろみ)の命(みこと)以(も)ちて 八百万神(やおよろずのかみ)等を神集(かみつど)へに集へ賜い神議(かみはか)りに議り賜いて 我が皇御孫命(すめみまのみこと)は 豊葦原(とよあしはら) 瑞穂国(みづほのくに)を 安国(やすくに)と平らけくーーーーー
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