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2007年2月 6日 (火)

火曜日の正餐

「火曜日の正餐」森純 文芸春秋
連続して火曜日の夜にホームレスが殺される事件が続きます。
車椅子の退職刑事が少年院を仮退院した少女を助手にして解明にあたります。
最初のシーンがホームレス狩の描写で、こりゃぁ胸の悪くなる本をつかんだ、と思ったが、出だしのツカミで、あとは真っ当な書き方でした。
-医者は、ホームレスに遺体献体をすすめる-
お話しのキーワードはここにあります。
医者は医学生への解剖検体が必要だし、ホームレスとしても、弔ってもらえる安心感がある。
これを一歩進めたところから事件の発端があります。
解剖検体だけではなく、臓器移植を狙うことから、殺人事件が起きてきます。
陰惨な事件なのに、読み進められるのは、探偵役のふたりに魅力があるからです。

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