海辺のカフカ
「海辺のカフカ」村上春樹 新潮社
村上春樹がノーベル文学賞の候補者にノミネートされた
対象の作品は「海辺のカフカ」ということで、読んでみたくなりました。
いやぁ、とっつきにくいなぁ。
書いている文章は平易ですよ。格別、難渋な表現があるわけじゃない。
非日常というか、わたしの生活からかけ離れているというか
読み続けるのに、えらく努力したことは一言言っときます。
ギリシャ悲劇のオイディプス王を現代に置き換えたもののようです。
父を殺し、母と姉と交わる、これがオイディプス王のテーマです。
主人公の村上カフカ君は、父を殺すわけじゃありませんよ、母と姉と交わることもありません。
父はだれかに殺され、出会ったひとが母か姉かは定かではありません。
オススメかというと、微妙だなぁ。
読んだあとのカタルシス、満足感がないのですよ。
村上春樹の他の本を読んでみたいという気が起きてこない、のです。
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