恋七夜
「恋七夜」安部龍太郎 集英社
安部龍太郎の作品は、大体において、戦国武将、皇室の帝(ミカド)などメリハリの効いた人物が主人公になるのが多いです。
これは、花街の太夫が主人公です。
北野天神に上七軒という花街があります。
祇園や島原などは話しに聞いていますが、あんな住宅街に花街があるのかいな。
上七軒と恋七軒を掛けた設定なんでしょうね。
花街のお話しかいな、ちまちまとかったるいお話やな。
最初は、気が乗らずにページを繰るのも間遠でした。
ちょっと展開が違ってきたぞ。
秀吉が北野天神で大掛かりな茶会を催すことになったそうな。
そこで、秀吉暗殺の動きがあるのだそうな。
やっぱり、お得意の英雄譚、歴史的イベントに持っていくのは安部龍太郎ですね。
最初は、途中で止めようかと思っていたのに、最後は安部龍太郎ワールドに巻き込んで夢中になりました。
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