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2007年8月14日 (火)

元就、そして女たち

「元就、そして女たち」永井路子 中央公論社
著者には「山霧」という毛利元就の生涯を書いた小説があります。
これを、もう一回リライトしたような読み物です。
婦人公論の雑誌連載で、エッセイと言うか、講演の原稿と言うか、小説仕立てからは離れたものです。
政略結婚とはこういうものなんだよ、というくだり
現代の政略結婚と、当時の政略結婚とは考え方が違います。
庶民層は別として、支配層では、家を維持し膨らませていくには、結婚を重ねて、安保同盟を結ぶのと同じ意味でした。
「セックスを伴う戦国の女性大使」こういうことなのだ、と説破しております。
嫁入りするとき、スタッフを大勢連れてきています。
彼らは女主人の指図で動き、主人の指揮に従うものではありません。
結婚しても、半分は婚家のために働き、残り半分は実家へ発言権、経済的権利を発揮しております。
親善とスパイと、両方を兼ね備えていたわけです。
元就は、妻はひとりが定説ですが、大方どのは複数おりました。側室ですね。
ただし、嫡流と庶流は峻別して、側室の子は臣下に組み入れておりました。
「山霧」とこの著作との間に10年経過しております。
その間に、元就の手紙が多数発見されております。
微細なところが明らかになったことで、「山霧」にない背景事情などを、この本で読むことができます。

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