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2007年8月16日 (木)

女たちの江戸開城

「女たちの江戸開城」植松三十里 双葉社
幕末のお話もいろいろあるが、将軍家の大奥からの視点で書かれたものはあまり見たことがありません。
朝廷から和宮が将軍家に嫁いできましたが、14代将軍家茂は亡くなってしまいます。
あとを継いだのが、十五代慶喜、鳥羽伏見の戦いで負けて、軍勢を残して、江戸に逃げてしまいます。
こんな情勢のもとで
和宮は、徳川家の存続を願って、朝廷に嘆願すると決めます。
京都から連れてきた女官に、嘆願書を託して京都に向かわせます。
ここからが大変、東海道は敗走する幕府軍と官軍の進撃でごったかえしています。
その中をかいくぐって進むのが面白いとこです。
配下に強い伊賀者がいたり、京都で公家衆に根回ししたり、このへんが波乱万丈でええとこです。
使者の役目は成功し、天皇のお墨付きをもらって江戸に帰ります。
江戸は上野の彰義隊などの暴発を図る過激派もいます。
ふたたび、官軍の総督に、幕府の暴発と官軍の暴発が衝突しないよう、調停を願う使者として向かうことになります。
和宮の女官と官軍総督が顔なじみ、縁者であることで、取り持ちを願うということになります。
江戸城で、勝海舟と西郷隆盛の会談がありましたが、裏には、そんな調停工作がありましたとさ、というお話し。
まぁ、こんな工作があったにせよ、なかったにせよ、幕末の雰囲気はこうだったろう、街道の情勢はこうだったろう、そんなものがうかがえる一篇です。
そうそう、著者の植松三十里、みどりと読んで、女流作家です。

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