当確への布石
「当確への布石」高山聖史 宝島社
なんだ、選挙ものか、どれも似たようはお話しだろ。
へぇ、「このミステリーがすごい!」大賞の優秀作かい。
それなら、文句なしにチョイスだね。この大賞のシリーズでハズレの作品はないものね。
衆議院議員の補欠選挙、立候補を決めたところへ、怪しげな勝手連から推薦状がとどく。
凶悪犯罪抑止連合会、略称抑止連
怪しげな気配を感じて、候補者は知人の警官に操作を依頼する。
お話しの筋立て
○選挙戦はどのように行われていくか
○警官、退職していて元警官は抑止連にどう捜査を迫っていくか
○候補者の政策は、犯罪被害者の権利を保護し生活を安定させること
選挙戦のことは、まぁええでしょう、普通の選挙小説とそんなに離れたもんじゃありません。
ただし、無所属で、政党に属していない選挙、みんなボランティアだから、選挙戦自体を自由に書ける用に設定してありますわね。
抑止連のこと、もっと爆弾がすごいのかと期待していましたが、あんがいの小爆発で肩透かしでした。
犯罪被害者、これが結構大きなテーマ、被害のなかには心の傷も残っていて、心療内科の診療はこのようにやる、へぇぇ、そうなのかい、驚きがありました。
候補者自身、中学生時代に性犯罪の被害者、そのトラウマは今でも残っております。
まぁ、このようなネタ配りでお話しは進んで行きます。
で、結果どうなるか、それは胃ってはいかんでしょう。
そうそう、なんぼ選挙のお話しでも、これはミステリーの分野でのことなんです。
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