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2007年10月 7日 (日)

清佑、ただいま在庄

「清佑、ただいま在庄」岩井三四二 集英社
産経新聞の書評にあったので手を出しました。
ここは逆巻庄という荘園、時は中世、鎌倉末期なのか室町期なのかそのあたりです。
周囲の公家の荘園は武士に横領されていますが、ここの荘園の主は京のさる大寺なので、仏罰を恐れてか、なんとか侵食されずにいます。
そこの代官に大寺から若い僧侶が派遣されました。
荘園の代官など始めての仕事です。その名を清佑、僧侶名そのままの名乗りです。
代官の仕事は基本は年貢の徴収ですが、几帳面に取り立ててばかりいては百姓が逃散して、荘園が空中分解してしまう。
そこは豊かな本百姓と水のみ百姓とでは、行政の手当ての加減が必要です。
裁判所の仕事も兼ねていて、検断=判決も仕事のうちに入っております。
訴陳=裁判 訴人(そにん)と論人(ろんにん)=原告と被告
こんな言葉で中世には使っていたのですね。

岩井三四二は中世近世の村文書、公家文書から物語をつむぎだすのを得意としています。
そういえば、武者の合戦などの正史は広く知られているが、暮らしそのもの、借金の証文、訴訟沙汰、そのへんについてはあまり知りませんねぇ。
そのへんにライトを当ててもらうと、なかなか大変なご時勢というのがわかります。

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