適当:意味の変遷
本来、適当とは正しくピッタリの状態であったはずです。
いつの間にか、ええかげんにとか、とりあえずとか、出来映えを問わない、ゆるい表現に変わってしまいました。
こんなに意味が逆転した言葉はないんじゃないかしら。
いえね、不適当から言葉を手繰って行って、適当にぶつかりました。
接待や食品偽装のいいわけで、不適当という表現が多いです。
国会答弁やお役所言葉で不適当というのをよく聞きます。
ゆるく表現したお役所言葉を民間で使うと、ゆるさが鼻について、それこそ不適当です。
適当の言葉の意味がゆらいでいるんです。
不適当も意味がゆらいで、本来の意味じゃないほうの不適当として使われているんじゃないかね。
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