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2007年11月16日 (金)

楽隊のうさぎ

「楽隊のうさぎ」中沢けい 新潮文庫
中学生の吹奏楽の二年間です。三年のお話しは別のお話しであるのかもしれない。
彼の頭のなかには左官屋が住み着いています。
嫌なことや意に染まぬことがあると、シャッターを閉めて頭の中で壁塗りを始めてしまいます。
ある日、公園で兎を見ました。
それ以来、頭の中で兎がはじけて、左官屋の出番が減ってきました。
成り行き、勢いで部活には吹奏楽に入ることになりました。
即座に、パートは打楽器を担当するよう向けられました。別に異存はありません。
それから、早朝から日暮れ、8時9時に及ぶ猛練習が続きます。
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有木の作り出した一筋の光のようなクラリネットの音を、藤尾さんのティンパニの連打が包み込むと同時に、構えていたマアが、ここぞと、銅鑼の音を響かせた。金管楽器の群れが楽曲の中に侵入してくる。
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何と言っても、制服と私服では、制服は負ける。同じ私服であったとしても、同い年の男の子女の子では、女の子に男の子は負ける。克久にしてみれば二重に負けたわけだ。
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今、思うに、高校生のころはほとんど大人と近い状態だ。中学生では、まだ小学校と半大人との中間なのだなぁ。
その未完成の集団が磨かれ、研ぎ澄まされ、階段を登って行く姿は、読んでいてええもんです。こっちも高揚してきます。
中学一年では、その年は県大会止まりでした。
二年生では全国大会、普門館、吹奏楽の甲子園、ここで心行くまで演奏して終わった。
お話しはここまで、成績がどうだったか、それは判りません。書いてない。
でも、成績、順位の問題じゃないね。
あさのあつこの「バッテリー」これも中学の野球のお話しです。
これに燃えてしまって、全6巻、文庫版で発売されると、次々に読んでしまいました。
この楽隊のお話し、嵌ってしまいそう。
文庫本で「うさぎとトランペット」というのがあるようです。
次に手を出すかもしれません。

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コメント

僕好みの小説ですね。チェックしてみよう。
読まれたかもしれませんが、佐藤多佳子著「一瞬の風になれ」(全3巻)も面白いですよ。
僕も「バッテリー」は全部読みました。

たけちゃん、どうもです
少年少女が成長していくお話しはすがすがしくて、ええもんです。
「バッテリー」がお気に入りなら、これも真っ直ぐなお話しです、気に入ることと思います。
「一瞬の風になれ」
気になってはいたのですよ、よぅし、チェックを入れとくことにします。

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