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2008年1月 6日 (日)

デフォルト

「デフォルト」相場英雄 角川文庫
デフォルトには副題があって、債務不履行、PC業界での意味の工場出荷状態とは違います。

東北地方に地方銀行があります。
乱脈経営で、倒産しそうになっております。
政治家に献金したり、不正融資したり、倒産時にそれがばれないように工作する必要があります。

これが裏事情です。
この流れのもとに、日本銀行と金融担当大臣と吸収を引き受ける大手銀行がスクラムを組んで偽装工作が始まります。
追求する新聞記者をデスクに上げてくち封じしたり、ファンドマネージャーに脅しをかけたり、証券エコノミストに子会社に転勤を命じたり、裏工作が行われます。
エコノミストは絶望のあまり、大臣宅前で自殺してしまいます。
ある酒場で呑み友達でした。
復讐を誓って、日本銀行を嵌めることにしました。
その地銀が行き詰って大手に吸収されるその日に、爆弾を仕掛けることにしました。
円やドル・ユーロなどの主要通貨は協定が結ばれていて、資金供給に漏れはありません。
目を付けたのが、フィリピンペソ、ちょうどその日が債権の償還日です。
事前にペソを掻き集めて、市中にペソ資金が枯渇している情勢を作りました。
なんぼ弱小単位のデフォルトでも、デフォルトを起こすことは中央銀行として世界に顔向けできないことです。
まんまと成功し、1000%の金利でも応じなければしょうがない状態に追い込みます。

これでは悪人が悪人どもの上前をはねる、というお話しに過ぎませんが
日銀OBにも正義の士はいます。
日銀OBのサジェスチョンがあってればこそ、破綻を取り繕う段取りが明らかになります。
彼を通じて、検察庁特捜部にスキーム一切が届けられます。
これにより、日銀、政界の悪事が明らかになり、天罰応報、それぞれに処分が下されます。

まぁ、そんなお話し、惚れた腫れたでどきどきしたり、そんなお話しはありませんが、お話しの段取りそのもので惹きつけていく、とても上等のストーリーテリングです。

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