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2008年1月 3日 (木)

千人同心

「千人同心」もりたなるお 講談社
甲斐の武田家は国境の七つの入り口に警備の役目として小人(こびと)を置いていた。
武田家が滅亡してのち、八王子に武田家の小人を移して、警備の役目を与えた。
始めは500人規模、その後、拡大して1000人規模になった。
これが千人同心のいわれである。

これが史実、ここにお話しがからまってくるわけです。
信玄の側室の娘の松姫は武田家滅亡のさい、北條を頼って、八王子まで逃げ延びてきます。
そのさい、国境警備の小人、十太は姫を助けるように命じられて、一緒に八王子まで供をすることになります。
八王子には、大久保長安がいて、企みを練っております。
姫の一行の願いは武田家の再興
大久保長安は武田家の旧臣ではあるが、今は徳川家康に従属していて、金山奉行、関東奉行、街道奉行として、文治家としての才能を買われています。
腹の底は、徳川家に代わって幕府を支配するのが狙いです。
八王子に小人同心を置いたが、長安の私兵か幕府の軍制のなかか、あいまいなものがあります。
十太は、小人同心に組み込まれ、総支配の大久保長安の狙いと軍制が食い違っているのに気が付きます。
家康だって馬鹿ではありません、長安の能吏の部分だけ吸い出して、謀反にはじゅうぶんに備えております。

とまぁ、そんなこんなで、八王子の千人同心は幕末まで続きました。
形は屯田兵、半士半農、組頭は旗本でも、平同心は百姓と同じのようですね。

伝奇小説で、もっともっと虹と毒を吐けば面白かったのに、史実に負けて、大きな嘘がつけなかった。
へぇぇ、ほぉぉ、のトリビア度はもひとつ少ない。
家康の関東統治作戦などが見えて、そこそこに、なるほど、と頷く部分はあちこちにあります。

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