バッティングで山行中止
明日の節分草オフ、今月23日の山岳会予定
集落の行事とバッティングして見送りとなりました。
優先順位というものがありまして
ここでさぼると世間からツマハジキされる
こりゃもう抵抗できません。
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明日の節分草オフ、今月23日の山岳会予定
集落の行事とバッティングして見送りとなりました。
優先順位というものがありまして
ここでさぼると世間からツマハジキされる
こりゃもう抵抗できません。
東城町の千鳥別尺でヤマザクラの古木があります。
焦点はヤマザクラではなく、そこに富士山型の山があります。
標高△953.7
山の名前がわかりません。
東城の道の駅で聞きました。
電話で山の麓の民家に問い合わせ、あんたとこの裏の山はどういう名前かいの。
一方で、住宅地図の吉田地図がありますよね、そこでわかった。
電話と地図と、同時にわかりました。
名前が古蘇山(こそやま)
ありがとうございます。雪が融けるころ、山に登りにきますね。
「任侠学園」今野敏 実業之日本社
警察小説で売り出しの今野敏です。
こんなジャンルも料理してしまうとはびっくりです。
少子化現象で私立高校の経営が危うくなってきました。
経営建て直しに理事総とっかえ、ヤクザの組長以下代貸手下そろって理事に就任します。
高校に入ってみれば、生徒は無気力だは、ガラスは破れているは、ゴミは散らかし放題だは
こりゃぁ潰れるのも間近だなぁ。
これじゃぁいけないっちゅうわけで
ヤクザ的に生徒を愛し、そう、その愛し方っちゅうのがヤクザの真骨頂なんですね。
ヤクザが正義派なんですよ。
展開がはちゃめちゃで、こんなゆるいお話しの運びは大好き
タイムパッシングには最適です。
「Hello,CEO.」幸田真音 光文社
毎度毎度、ビジネス分野で新しい何物かを展開してくれるもんですが
今回は、ゆるく、たのしく、あんまり突き詰めないようにして読んでいきましょう。
アメックスとよく似たようなカード会社があります。
そこで、リストラが始まります。
最初に機構改革で部長連中を排除します。
次は、希望退職募集で、優秀な人材が去っていきます。
去ったメンバーが集まって何かできることはないか。
ここからがメッコつけるところなんですが
ベンチャービジネスはこのようにして興すのだよ
いったん火が付いたベンチャービジネスはこれほど燃え盛っていくのだよ
新しいカード会社を興そう
大学の研究をビジネス化するのに資金を提供するファンドを取り持とう
とんとん拍子に進んで行く事業のお話しというのは気持ちのええもんですねぇ。
悪人がいない、苦境に陥る局面がない
ハッピーハッピーベリハッピーのお話しです。
よく、景気解説や株式の評論でひたすら上昇ムードの本があるでしょ
まぁ、そのテの解説書と似たり寄ったり、楽ぅに読めます。
気分が落ち込んでいるひとが読むと、人生に希望が持てますよ、なんちゃって
「あしたはドロミテを歩こう」角田光代 岩波書店
サブタイトルがイタリア・アルプス・トレッキング
NHKのBS放送にトレッキングエッセイ紀行ちゅうのがありました。
番組を見ていたのを思い出します。
道が滝の裏にある写真、これを見てTVでも見ていたぞ、と思い出しました。
○ハワイでのトレッキング、こんなロングコースがあるのかと驚きました。
○アメリカのグランドキャニオン、スタートから底へ降りて登って来るコースでした。
○バリ島キンタマーニ高原、体力不足でついに登れずの結末。
○台湾の玉山、行きたい山だから真剣に見ていました。
ほかにもあるが、忘れてしまいました。
NHKと岩波書店のタイアップちゅうか、コラボレーションちゅうか、山と渓谷社ならともかく、こんな組み合わせには面食らいます。
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晴れていれば小屋からトレ・チーメが見える。
私にはグロテスクで、ひどく奇妙に見えた岩峰を、毎日見てるってどんな気分なんだろう。そう訊くと
「毎年、毎日見ても全然飽きない。きれいだなあと思うんだ」
とさりげなく答えた。
「ここに住んで五年になるけど、五年間ずっと思っているよ。きれいだなあって」
「山には登ったりもするんですか」私は訊いた。
「もちろん。去年は犬を連れていったよ」
と、部屋の隅にうずくまる犬を指してサンドロさんは言う。
「犬も?犬も喜んで山に登るんですか」
山好きの主人だと、犬も山好きになるんだろうか。しかし、サンドロさんは苦笑した。
「そりゃあ喜んじゃいないよ。でも連れていかれたら、行くしかないよ、犬としては」
私は犬に親近感を覚えた。そうそう、そうなんだよねえ、連れていかれたらいくしかないんだよねえ、帰るにはひたすら歩くしかないんだよね、犬は四肢を伸ばして眠っている。
よかった、あんたも帰ってこられて。
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ここからの登り道は、とたんに険しく、歩きにくくなる。
入り組んだ岩のあいだを、体をねじこむようにして歩き、右手に岩がなくなったと思いきや、断崖絶壁である。
ところどころ道は消え、マリオさんがいくつも足跡をつけ道を作ってくれる。
道のない岩場が続き、ロッククライミングのごとく、両手両足で岩を手さぐりでつかみ、よじのぼる道にさしかかったときは、「これはひょっとして帰れないかもしれない」と内々で思った。
それは一日目に感じた恐怖とまったく違う。
一日目は、「歩かなくてはどうしょうもない」という恐怖だったが、この山は、「歩くと災難が待ちかまえているのでは」という生々しい恐怖である。
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このNHKの番組の企画では、ベテランが歩くのではないのですよ。
ずぶの素人がトレッキングをする、筆が達者である、これが条件なんです。
おかげで、ドロミテがどんなところか、伝わってくるし、いつかは自分でも歩いてみたくなる、そんな気分になってきます。
「我的中国」リービ英雄 岩波書店
われてきちゅうごく、とフリガナの本なんです。
著者について、なんとなく、日系二世三世かハーフなんだろうと思い込んでいました。
読み進むうち、違うぞ、これは。
ネット検索で、東欧系のアメリカ人の息子で、父親が外交官なので日本中国に多く赴任し、日本語北京語に馴染んでいて、今は日本に居住し、日本の大学教授で、日本語で小説を書く、そんな人物だとわかりました。
これは1990年代、本人の年齢は50代、子供のころから一足飛びに時代をおいて、中国の各地を歩くお話しです。
西安、洛陽、開封、現代の都市を歩いているのだが、歴史の栄華の時代を探して歩く。
延安を歩くと、毛沢東の生活を偲んでいる。
北京の胡同(フートン)を歩いて、子供の頃のそれと、数年前のそれと、変化する姿に驚く。
読んでいてまごつくのは、著者の話では、日本語で観察し考えている、そう言っているのです。
2001年9月11日にニューヨークで起こったテロでは、カナダ経由でアメリカに向かう途中で、事件を知って、日本語ではものを考えられなかった、と書いてある。
ふぅむ、そういう人なんだ。
日本語で考え、北京語で受け答えができ、北京語が通用しない奥地を旅行する、ええなぁ、うらやましい。
タイヤがパンクするなど、珍しくも無い、普通のことですがね
パンクしたのは数日前です
空気がすっかり漏れて、ぺちゃんこのまま走行したので、このタイヤは新品と交換しなきゃなりません
交換の後、どれどれ、どんなパンク穴だったの?
見ると、石が、どんぐりよりは大きく栗よりは小さい、その位の小石がタイヤに突き刺さっていました
タイヤの中側から触って小石が指で撫で回せる、こんなことは始めてです
そもそも小石がタイヤを突き刺して突き抜けるとは、こんなことがあるのだなぁ、林道を走ればなんぼでも小石の上を走らなきゃならんぜ、油断ならんなぁ、と感じた日でした
周南市の千石岳に登ってきました。
山道、石仏のお大師道に入れば道は一本道ですが
麓の集落で迷います。
昔々には、案内標識もあったようですが、今は頼りになりません。
道は草刈りはしてあるし、頂上では焚き火の跡もあるし
お大師信仰で登るひとのほうが多いと感じました。
中国地蔵の15番、真福寺なんですが
参拝してきました。
何かユニークなところは、と聞かれると
境内のあちこちに地蔵の石像があふれていました。
曹洞宗と地蔵とは縁が深いのだろうか。
このあと、千石岳へ登って来ました。
ページ編集はこれから、もうちょっと待ってください。
先日、東京へ行ったとき、八重洲ブックセンターで台湾から輸入した本を買いました。
「台湾地図帳」
日本円で税込み¥3150、現地での定価が380元とあります。
今の交換レートは、1元=¥3.9
380*3.9=1482
利幅を倍も取ってある。
そうとう手垢がついてヨレヨレなんですよ。
汚れてる、まけてちょうだい。
せめて消費税分だけでもまけてちょうだい。
無言で、相手にしてくれません。
どうしても欲しいので買わなきゃしょうがありません。
いまいましいが、値切ることなくそのまま買いました。
外国で名前を名乗るには、名前・姓の順番だわなぁ、それが習慣だわなぁ、と思っていました。
逆になったんですって。
国語審議会、2000/12/08 答申によると
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/12/kokugo/toushin/001217d.htm
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日本人の姓名については,ローマ字表記においても「姓-名」の順(例えば Yamada Haruo)とすることが望ましい。
なお,従来の慣習に基づく誤解を防ぐために,姓をすべて大文字とする(YAMADA Haruo),姓と名の間にコンマを打つ(Yamada,Haruo)などの方法で,「姓-名」の構造を示すことも考えられよう。
今後,官公庁や報道機関等において,日本人の姓名をローマ字で表記する場合,並びに学校教育における英語等の指導においても,以上の趣旨が生かされることを希望する。
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そういえば
パスポートの表記には
姓/Surname
ABCD
名/Given name
XYZ
こんな風になっているのも、そのあらわれかなぁ。
長いかな?原稿用紙換算でどれくらい?
わたしのページは、たぶん、長いほうでしょうねぇ。
四百字詰めの原稿用紙に換算すると、どれくらいか?
◆ 文字数カウント ◆
http://ept.s17.xrea.com/count2.html
カウントするのは文字数だけで、タグや画像は除外してカウントしているようです。
最近の20のお話しを調べてみると
字数 枚数 タイトル
3579 _9---周防大島、雪の文珠山・嘉納山
5169 13---小野の篁、篁山2
3802 10---広島アルプス、鈴ヶ峰から大茶臼山
4217 11---名前がでか過ぎ、日本ヶ峯
3595 _9---竹原、吉名鷹の巣山、多島海の展望
3567 _9---岩国の錦帯橋から城山へ
4277 11---東広島、中電道を行く金明山
4447 12---三次ハイキング、畠敷から東河内へ
2785 _7---山岳会にデビュー、吾妻山
4359 11---香港ハイキング、獅子山
4013 11---香港ハイキング、馬鞍山2
3401 _9---今度はちゃんと、船倉山
3203 _9---船倉山の麓を迷走、中電道
3131 11---都市の緑地、二葉山、牛田山
3356 _9---ゆったり低山散歩、大狩山2
4359 11---全部丸山、犬が丸山・辻ヶ丸山・高丸山
3149 _8---福山・水呑の背後、彦山、熊ヶ峰
3306 _9---岡山県南、地蔵岩ヤッホー公園、遥照山
3335 _9---岡山の矢掛、道はくっきり高滝山
3393 _9---島根県民の森、指谷山2
こんな結果、平均で原稿用紙10枚です。
問題はねぇ
印刷物なら原稿用紙10枚程度なら興味をつなぐことは可能です。
モニターでスクロールしていると、途中で面倒になってきはしないか、ということなんですよ。
デジタルの文字数枚数はカウントできるが
アナログな気持ちの逸れはカウントできない、っちゅうことなんです。
「乱調」藤田宜永 講談社
ひょっとして、わたしの好みではないかも、と思っていましたが、案の定、あたり、この小説は好きではありません。
東京行きの往復で、暇つぶしに用意した本です。
子供が幼いころ離婚した、今はパリに住んでおります。
その息子は、成長して、ロッカーになって売れて、自殺した。
パリから東京へ出かけた折に、息子の自殺の原因を探すことにした。
息子が住んでいた部屋に、女子高校生が部屋を借りて住み着いている。
どうやら彼女と息子とは普通の関係ではなかったような。
成り行きで、その女の子と一線を越えてしまった。
こりゃぁこの先人生がメチャクチャになる話になるだろうな。
しばらくは、読み続ける気がしなくなってほったらかしにしていました。
まぁ、三分の二までは読んだのだから、なんとか最後まで読むとしようか。
ぐちゃぐちゃめちゃめちゃの終わりになります。
そもそも、こんな本は読まなきゃよかった。
上昇志向のお話しなら気持ちがええのだが、地下の暗闇へ降りて行くようなお話しなんです。
「チーム・バチスタの栄光」を見てきました。
海堂尊の小説が原作です。
数年前に読んだので、お話しはすっかり忘れていました。
田口&白鳥シリーズなんですが
不定愁訴外来(愚痴外来)の田口医師を女性に変えるかぁ。
なるほど、それはそれで嵌ってるかもしれない。
厚生省の白鳥技官、映画はかっこよすぎ
小説での印象は、デブ・チビ・ガサツと受け取ったんだが、こんな姿ではないでしょう。
ハゲの中年と追加しておいてもええ。
阿部寛ではかっこよすぎです。
ええ、ええ、なかなか説得力あるお話しの運びで、気持ちよぉく時間を過ごせました。
東京に出かけ、時間が余ったので、新宿の映画館で暇を潰した、こんな経過がありました。
中国地蔵で、久屋寺を訪ねましたが、続いて、嘉納山に登ってきました。
瀬戸内海の島なので、雪と無関係な日だまりハイクを楽しむつもりで出かけました。
なんの、なんの、えらい積雪で驚きました。
わたしのとこの近所の山でもこれほどの雪はないぞ。
今年の雪は、瀬戸内沿岸のほうがたくさん降った模様ですね。
中国地蔵は周防大島へ、14番の久屋寺へ参拝してきました。
周防大島は始めてです。
大島大橋を渡りましたが、鳴門海峡と同様、眼下に渦潮が回っていました。
このあと、嘉納山へ登りました。
そっちはまだ編集に至っていません。明日ですね。
「剣客同心」鳥羽亮 角川春樹事務所
出世作が剣の道殺人事件、昔々読んだ本で、学校の剣道部での殺人事件だったのだろうと思います。
著者自身も剣道の達人なので、剣豪・剣客を題材にして、そっち方面が多くなるのは、ま、当然です。
お話しの筋立てをここで語ってもしょうがないでしょう。
剣客+同心、これでお話しの眼目は尽きています。
むちゃくちゃ強い暗殺者と向き合うことになります。
どうして勝つか、工夫を重ねて、対戦して、勝つまでの描写を味わうのがひとつ
奉行所には、与力、同心と位階があるのですね。
同心は一代抱えで、相続はできない。
相続はできないが、親が身を引くことで子を推挙してもらうようにできております。
剣豪小説と捕り物帳、両方のええとこが融合したもので、楽ぅに読んでいけばええお話しです。
「俳風三麗花」三田完 文芸春秋
句会に集まるのは、中年から初老のおじさんばっかりなんですがね
三麗花とあるように、三人の若い女性が句会に参加するようになります。
良家のお嬢さん、女子医専の医学生、浅草の芸者、この三人です。
この三人の身辺雑記が章ごとに展開していきます。
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「では、本日の席題を-------」
気分を変えるように先生がつぶやき、卓上の大硯に筆を浸した。
半紙にさらさらと楷書をしるす。
席題 端居 守宮
投句 各一句
〆切 二時
選句 三句(うち天一句)
暮憂先生は立ち上がって、半紙を襖の鴨居に鋲で刺した。
「端居」とは(はしい)、暑い季節に縁側で涼をとることである。
「守宮」とは(やもり)、よく家の壁にじっとはりついている爬虫類だ。
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時代は昭和初期、満州国の建国を非難され、国際連盟を脱退した時代のお話なんです。
戦争の兆しはあっても、まだまだ、のんびりしたころのお話です。
ほれたはれたとか、だましただまされた、とか、殺すの叩くの、といった切迫した場面が全然出てこないのもええもんです。
--------------
つぎに句座は清記と呼ばれる作業に進む。
合計十四枚の短冊をトランプを切るように順不同にし、全句を清記の担当者があらためて半紙にかきうつす。
清記することによって、だれがどの句を作ったのか筆跡で判断できなくなる。
その上で清記された句を互選をしていくのである。
(中略)
三句のなかで一番傑作と思うものを<天>とする。
ちゑは迷わず「守宮いて------」の句の上に<天>と書き入れた。
(中略)
各人が選んだ句を読み上げることを披講という。
だれがどの句を選んだか、その句はだれの作品かが、この場ではじめて明らかになる。
暮憂庵の句会で朗々と披講をおこなうのは、男性の中で一番若くて声のいい政雄さんの役目である。
(中略)
「最初にわたくし、政雄の選からご披露申し上げます。
端居どき主ゐぬ部屋払う笑ひ声」
「銀渓」
すかさず大きな声で名乗りをあげた銀渓さんの声に一座の面々は各様の反応を見せる。
--------------
このあと、もう一句と天の句が披露される、こんな段取りです。
句会の様子など知らないので新鮮でした。
思えば、奈良県曽爾村の屏風岩で、句会の一行が吟行しているのに出会ったことを思い出します。
ははぁ、その後はこんな様子で、披講・選評したのだろうなと想像します。
Internet Explorer 7(IE7)の日本語版ですが、2月13日以降、ウィンドウズアップデートで自動的に配布されるそうです。
VISTAでは、IE7は標準装備されているんでしょうが、わたしんところはXPSP2、IE6のままでおりました。
2月13日以降は、自動的にダウンロードしてインストール、ただし、今回の場合は、インストールするかしないか、確認するということです。
さぁて、どうしよう。
世間の大多数はIE7をためらうことなくインストールするだろうな。
結論は、2月13日になってから、その場でどうするか考えることにします。
ETCマイレージサービスでポイント残高を知らせるハガキがきました。
NEXCO東/中/西については、まぁよろし、582ポイント、21年3月末まで余裕があるから
本四国高速の53ポイントについては、今年の3月末までで失効するとのこと
交換するには、最低100ポイントを越さないと有効じゃないのだろうなぁ
残り日数で100ポイントまで稼ぐのは到底無理、あきらめました。
阪神高速でも、18ポイントあるが、これも無理
高速道路の運営会社が別々なので、ポイントも別々ちゅうことになるんですね。
「図書館革命」有川浩 メディアワークス
まいどおなじみ、図書館シリーズの4冊目です。
「図書館戦争」「図書館内乱」「図書館危機」に続くものです。
この巻で完結して、もうこれ以上お話しは続かないようです。それは残念。
メディア良化委員会というのがあって、メディア言論の検閲をして、武装して強制しています。
対抗して、図書館防衛隊という組織が出来て、ここも武装して、検閲から著作を守る仕事をしております。
原子力発電所が襲撃される事件がありました。
原発を襲撃する小説があって、テロリストの教科書を出版したということで、執筆停止、拘束することを良化委員会は手配します。
憲法で既定されている表現の自由を守るため、図書館防衛隊は著者を護ることに懸命になります。
訴訟は、地裁で負け、高裁で負け、最高裁でも負けてしまいます。
亡命を試みて、防衛隊はその手助けをすることになります。
その攻防戦は、いやぁ、すごいのなんの。
結局、亡命は成功して、言論封殺のファシズムだと世界の非難を浴びます。
これにより、良化委員会は縮小し、対抗組織の防衛隊も縮小していきます。
お話しからは逸れることなんですが、なかのやりとりで
小説のスジを追うのが普通だろう
いいや、わたしはキャラを追いかけるの、スジはともかく、キャラがステキでその一瞬一瞬がきらめいていればいいの
なるほどね、そんな読み方もあるよねぇ。
「焼刃のにおい」津本陽 光文社
やいばのにおい、と読むんです。
幕末の紀州藩で、寺の住職が浜の人足などの地下(じげ)の人間を集めて軍隊を組織した。
侍が頼りにならないから、別働隊を作ったわけです。
法福寺隊と呼ばれています。
塩田の人足の通称チャモ、長右衛門も応募して入隊します。
剣戟の稽古を繰り返しますが、このへんのお話しが大好きです。
上昇志向の若者が一生懸命になる姿はええもんですよね。
段々と腕を上げて、頭角を示してくるようになります。
こんなのんびりしたお話しがこの小説の眼目ではないのです。
紀州藩というと、徳川御三家、幕府を補佐する立場で、倒幕派に立ち向かって行かねばなりません。
長州征伐で働き、新撰組と共同作戦で浪士を狩り、隊の働きは血まみれになっていきます。
長崎へ軍艦を航海し、長崎の警備として船に乗り込みます。
途中で、衝突して相手の船が沈んでしまいます。
一方的に相手方に落ち度があるのに、難癖をつけて賠償を求めてきます。
相手方の船長は才谷梅太郎、坂本竜馬の変名です。
交渉に負けて賠償を約束しました。
坂本竜馬を暗殺しに京へ上ります。
暗殺に成功しました。
とまぁ、こんなお話し。
地稽古で強くなるお話し、戦場で鉄砲を撃ちあったり斬りあったり、こんなお話しは、若者の成長のお話しとして、笑顔で読んでいけるお話しです。
幕府を守るために、暗殺掃討を続ける、このあたりになると、文字は追ってはいますよ、同意同感して高揚感がある、それとはまったく反対のことを考えながら読んでおります。
紀州の人物は全員和歌山弁を使い、土佐、薩摩、それぞれ、お国の言葉で語っております。
それだけにねぇ、人物はひとりひとり粒だっているのにねぇ。
GPS研究の部屋ですが、「地図閲覧サービスに対応するには」これが新しい内容です。
前回の発表が03/11/25、4年とちょっとの久しぶりです。
地図閲覧サービス(ウォッちず)を期間を置いて利用すると
段取りをすっかり忘れてしまっています。
去年の7月に、これとほぼ同じ内容をBBS・ブログに発表しましたが、埋没してしまって、どこにあるか探し出せない。
あらためて手順を整理して、ページ化しました。
「膠着」今野敏 中央公論新社
今野敏て、警察小説だけじゃなかったんだな。
糊のメーカーです。主人公は新入社員。
お話しの段取りは
開発中の新しい接着剤が失敗してしまいました。
折りしも、3Mらしき外国の巨大メーカーからTOBを仕掛けられてしまいます。
失敗したプロジェクトを救い出すため、限られたメンバーが招集され、対策会議に、もののはずみで、その新入社員も召集されます。
膠着とは、会議がまるで進展しない状態のことでもあり、糊のメーカーだから、商品の本質でもある、こういうことかな。
どう解決するか、したか、これは伝えてはいけないでしょうね。
映画評論なんかでも、どんでんがえしはゼッタイに伝えないものね。
今野敏の○○署××班などでは、話しの運びにキレがあって、スピーディなのに
このサラリーマンものでは、えらくゆるいのですよ。
サラリーマンもので、キレがあってギスギスしていれば、読み続ける気にもなりません。
逆に、水戸黄門のテレビドラマのように、予定調和で丸く収まってしまうのも、ノーストレスでええ方法かもしれません。
糊や接着剤に詳しすぎるぞ、今野敏、この業界でサラリーマンやっていたのかしら。
でも、○○署××班の流れで読んでくると、異色でヘン、別の作家のお話しみたい。
篁山に登ってきました。
この山は三角点のない山です。
大概のひとが、山頂はここ、と下りていきますが
地図をなぞるともっと高い地点がある。そこへ行こうじゃないか。
奥へ入って行きましたが、ちょっと早とちりで、最高地点と思っていたのは偽者で、さらに前進すべきだったのだとわかりました。
宿題にしておくことにしました。
単三アルカリ乾電池ですが、パナソニックが一番長持ちする、とひいきにしていました。
丸紅電池、ローソン電池、これはすぐに消耗して、安物買いの銭失い、でした。
ソニー、東芝、などなど、比べてみてもパナソニックが一番でした。
今日、乾電池を買いによってみて
デオデオのプライベートブランド、三菱のもの、30個で¥980、1個あたり33円
パナソニック、12個で¥880、1個あたり73円
これだけ単価が違うと、パナソニック一辺倒というわけにはいきません。
浮気しました。
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