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2008年2月 6日 (水)

焼刃のにおい

「焼刃のにおい」津本陽 光文社
やいばのにおい、と読むんです。
幕末の紀州藩で、寺の住職が浜の人足などの地下(じげ)の人間を集めて軍隊を組織した。
侍が頼りにならないから、別働隊を作ったわけです。
法福寺隊と呼ばれています。
塩田の人足の通称チャモ、長右衛門も応募して入隊します。
剣戟の稽古を繰り返しますが、このへんのお話しが大好きです。
上昇志向の若者が一生懸命になる姿はええもんですよね。
段々と腕を上げて、頭角を示してくるようになります。
こんなのんびりしたお話しがこの小説の眼目ではないのです。
紀州藩というと、徳川御三家、幕府を補佐する立場で、倒幕派に立ち向かって行かねばなりません。
長州征伐で働き、新撰組と共同作戦で浪士を狩り、隊の働きは血まみれになっていきます。
長崎へ軍艦を航海し、長崎の警備として船に乗り込みます。
途中で、衝突して相手の船が沈んでしまいます。
一方的に相手方に落ち度があるのに、難癖をつけて賠償を求めてきます。
相手方の船長は才谷梅太郎、坂本竜馬の変名です。
交渉に負けて賠償を約束しました。
坂本竜馬を暗殺しに京へ上ります。
暗殺に成功しました。
とまぁ、こんなお話し。
地稽古で強くなるお話し、戦場で鉄砲を撃ちあったり斬りあったり、こんなお話しは、若者の成長のお話しとして、笑顔で読んでいけるお話しです。
幕府を守るために、暗殺掃討を続ける、このあたりになると、文字は追ってはいますよ、同意同感して高揚感がある、それとはまったく反対のことを考えながら読んでおります。
紀州の人物は全員和歌山弁を使い、土佐、薩摩、それぞれ、お国の言葉で語っております。
それだけにねぇ、人物はひとりひとり粒だっているのにねぇ。

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