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2008年3月31日 (月)

中庭の出来事

「中庭の出来事」恩田陸 新潮社
ちょっと前に同じ作者の「チョコレートコスモス」を読みました。
えぇぇ、重なったお話しじゃないか、同じシチュエーションのお話しじゃないか、と混乱しました。
読んでいるうち
中庭にて、旅人たち、『中庭の出来事』
このみっつのお話しが、別々のお話しが語られているのだと理解できます。
とりわけ、『中庭の出来事』は戯曲、台本の形式なので、事態を飲み込むのに苦労します。
このあたりは、「チョコレートコスモス」と同じ手法です。
みっつのお話しが同時並行して進んで行くのだから、主人公が誰なのか、どこかポイントなのか、わけがわからなくなってきます。
中庭にて、ここでは脚本家が中庭で死ぬということが起こります。
『中庭の出来事』、ここは刑事の取調べが演劇として表現されていて、容疑者それぞれが演技をし、戯曲の格好で採録されております。
旅人たち、これがもひとつ理解できない。
廃墟を劇場として再利用しているものらしい。そこで、脚本家が死ぬ場面を演劇として再現するものらしい。
最後に、みっつのお話しを総合しての謎解きがあるが、はぁぁ、納得できるような、納得できないような
ゆめまぼろしのお話しを読んでいるようで、ページをめくりはするが、理解するのは放棄して、読んで積み重ねるのをやめました。
初出は、ケータイ小説なんだそうです。
本になっても理解はおぼろ、ケータイのあの小さなモニターでよくまぁ内容が理解できたもんだと感心しています。
お奨めかって?
嵌る人にはどんぴしゃりで嵌るでしょうが
万人向けとは言えないでしょうね。

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