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2008年4月26日 (土)

エクサバイト

「エクサバイト」服部真澄 角川書店
ギガバイトだのテラバイトだの、メモリーの容量を示す単位がありますよね。
もっと巨大な単位がエクサバイトです。
時代は2025年のころ、額に小型カメラを埋め込んで、視野に入るもの、聞こえるものをすべて記録する、こんなことができるようになりました。
記録の容量は一生分です。だからエクサバイト。
そのメモリーは歴史を傍証するもの、大勢のメモリーを照合すると、歴史の真実がみえてくる、とりわけ、政治家、軍人、文化人のメモリーを集めると、効果的に歴史の真実に触れることができる
こんな観点で、メモリーを集めて事業化する事業家が現れました。
ナカジは招待されて、事業に参加するよう要請されます。
こりゃぁ事業になると気が付いて、メモリーの製造業者が敵対的に事業家を始めました。
あとは、両者の事業での対決、商談、提携、ビジネスでのお話しです。
面白いのは
メモリーを譲渡しても、メモリーを読めるのは死後100年経過後だとの取り決めがあったり
メモリー製造業者にだけしか読めない回路があって、死後速やかに死体からメモリーを回収するシカケがあったり
読み手としては、事態を把握できないまま、とりあえず読み進めていく部分は大いにあります。
何よりええのがね、この本で読みやすいのは、決定的な悪人が出てこないこと
男と女でやきもきしたり、憎たらしいやつが陵辱殺傷を繰り返す、こんなお話しとは無縁です。
きわめて理性的にお話しは進んで行くのですが、ついていけなくても、そのうち意味づけを明かしてくれるので、ページをめくっていれば納得できます。

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