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2008年4月12日 (土)

失われた町

「失われた町」三崎亜記 集英社
「となり町戦争」に続いて、三崎亜記です。
へぇぇ、すごい才能です。とんでもないシチュエーションをよくまぁ考え出すもんです。
30年に一度、町がそっくり消えてしまう。
町は残っていますよ、町の住人が消えてしまう。
その後、町に町名の入った書類、郵便物、領収証、預金通帳、電話帳が残っていれば、名前が載っている人はつぎつぎと消えてしまう(んだったよな)
うかうかと町に入れば、最初に目に障害が起き、体のあちこちに障害が起きる。
これを珪化と表現していたな。
町には意思が残っていて、関係するひとびとを珪化させようとしている。
そこで、政府の対策として、管理局から指定された人間が回収して歩くことになる。
ヒロインは、回収する若いおんななんだろうな。
ちがった、それはエピソード1でのヒロインだった。
エピソード2からは、管理局の係員、桂子さんがヒロインだろう。
気が付くと、地の文でも、桂子でなく桂子さんとなっている。
今、消えようとして町は月ヶ瀬町、桂子さんは30年前に消えた倉辻町の生き残りなのだ。
回収作業を続けているうち、人が消えた月ヶ瀬町で、幼児が生きて寝ているのを発見する。
エピソード4からは、その幼児が成長して高校生になった由佳がヒロイン。
町のひと全部が消えたのに、その子だけ消えなかった消滅耐性を調べるため、管理局に通う。
桂子さんが担当者。
エピソード7まで全部をおさらいするのは止めとこうね。
最後には、登場した人物がすべて出て、関連、意味合いは全部明らかになるんですがね。

町が消える。いや、町は残っているが町の人が消える。
町は意思を持っていて、町を懐かしむもの、町に入るものを消し去っていく。
たまたま、町が消えた日に、外出、他出していて消えなかったひとがいる。
懐かしんだり、悲しんだりすると、破滅が襲ってくる。
世間のひとは、その生き残りを汚染されたものとして、差別し、接触したがらない。
本の装丁が異様なんですよ。
表紙裏表紙には、通りのイラストがあって、家々が書いてある。
透明なビニールカバーがかけてあって、それには人の姿が欠いてある。
ビニールカバーを外すと、人の姿は消えて、無人の町の姿です。
異様なおはなし、不思議なおはなしを三崎亜記は語りだしております。

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