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2008年5月12日 (月)

警官の血

「警官の血」佐々木譲 新潮社
父、子、孫の三代にわたる警官のお話しです。
戦後の、自治体警察での大量採用からこのお話しは始まります。
軍隊から復員後、住居事情から駐在所勤務を希望して、何度かの表彰を重ねて、無事、駐在所勤務の希望が叶います。
駐在所の巡査には捜査は管轄外です。
そのなかで、昔の事件、上野公園での男娼殺人事件、駐在所管内の国鉄組合員殺人事件では、独自の視点で真実に迫ろうとしています。
駐在所の隣りの寺の五重塔が焼失したとき、持ち場を離れたところで死んでいたのを、自殺を疑われ、殉職とは認められませんでした。
亡くなった当時、小学生だった息子は、父のあとをついで、警官になります。
頭脳優秀ということで、公安からスカウトがあって、警官在職のまま北大に合格します。
そこでの任務は過激派の公安スパイでした。
卒業後、神経を病み、公安から離れ、駐在所勤務を希望し、父の任地の駐在所に赴任します。
父が何かを探っていたのを手繰りだし、着実に真相に近づいていきます。
人質立て篭もり事件が発生し、飛び込んでいって、人質は救出したが、撃たれて殉職してしまいます。
きっかけがあって、かっての神経障害が再発し、恐怖心を失ってピストルを構える犯人の前に飛び出したわけです。
その子も警官を希望し、採用されます。
警務から手が回り、通常任務と同時に、裏の任務につくように強要され、上司の汚職、癒着を警務に逐一報告するよう命じられます。
警務とは、警察内部の監査・統制の役割りです。
以下省略
当然、祖父、父が密かに調べていたことは、彼の手で全部明らかになります。
もちろん、時効の壁は越えることはできませんが、祖父の疑問、父の努力は、ここで報われることになります。

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