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2008年9月16日 (火)

笑酔亭梅寿謎解噺

「笑酔亭梅寿謎解噺」田中啓文 集英社
カライお話しよりユルイお話しのほうが好きです。
絶好のシリーズを見つけました。
笑酔亭梅寿、上方落語笑酔亭一門の師匠です。
この師匠、どう見ても笑福亭松鶴と瓜二つで、笑福亭松鶴をモデルにはめこんでお話しを組み立てたんだろうな。
無理やり弟子入りさせられた竜二、芸名をもらって笑酔亭梅駆がほんとの主人公です。
謎解噺、ささいな事件が起きるんですよ。
高座での鳴り物の三味線の糸が切れる、これは何かのたたりか、そんなことだったり
東京から客演しただらしない落語家が楽屋で殺されたり
初老の漫才コンビ、かたくなにテレビに出るのを断る、そのわけは

どれもこれも、師匠の笑酔亭梅寿が解き明かす段取りなんですが
話すのも面倒じゃ、竜二、お前説明せぇ
それはこれこれこんなわけで。ねぇ、師匠、おっしゃりたいのはこういうことですね。

落語の世界がほんのりと見えて、なかなかええもんです。
キリキリとからくてきつい世界のお話しはかないません、こんなゆるいお話しがええなぁ。

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