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2008年9月23日 (火)

特命

「特命」麻生幾 幻冬舎
エスピオナージ=スパイ小説に特化している作家です。
洞爺湖サミットを警備するのですが、成田のイミグレーションで不審がられた男がとうとう息を引き取った。
拷問でさんざん痛めつけられて、やっと飛行機で逃げてきたわけです。
お話しはここから始まります。
警察の警備部門と言うと、日本警備保障(SECOM)や綜合警備保障(ALSOK)の用語と同じと考えちゃぁいけません。
国家の安全を統括するスパイ部門を抱えております。
この警備部門のキャリアの中堅が特命を与えられた。
成田で男が死んだが、その背景を探れ。
調査が進むと、ベイルートに原因がある。
ベイルートで連合赤軍を捕獲するため、重要な情報源を運営していた。
調べるうちに、命じた局長や長官が関わっていることが見えてきます。
この、調べていく経過がこのお話しのエエトコなんですよ。
なんだか意味はよく解らないが、読んでいると、これは国家機密の重要部分を、わたしは触っているのじゃないか。
この警察官僚に自分でも感情移入して読み進んで行きます。
さて、この中堅官僚と局長とが直接対決します。
これ、どっちが勝ったのかというと、中堅官僚は逮捕されてしまうのですよ。
どうやら、局長と長官の不始末をぬぐうために特命が下ったのじゃないだろか。
悪がのさばる、こんなお話しなのに、読後感は悪くないのですよ。
なんぼ主人公に感情移入しても、所詮よそごとというか、将棋の駒の動きと同じで、離れたところで見ているからなんでしょうね。
エスピオナージの世界には何でもある、何があっても不思議じゃない、そんな前提条件があるからでしょうかね。

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