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2008年10月17日 (金)

クライマーズ・ハイ

「クライマーズ・ハイ」横山秀夫 文芸春秋
日航機は御巣鷹山に墜落した事件、群馬の新聞社に勤める主人公はその事件を追って、事件デスクとして指揮します。
一方、17年後、事件の日、一緒に登るはずだった友人の息子と谷川岳・衝立岩に登ります。
日航機の事件のいきさつはよくわかります。
地方新聞社で、あちこちで横槍が入って、計算とねたみをかいくぐって避けていくのはよくわかります。
妥協に妥協を重ね、ずるずる下がっていくのは歯がゆい。
歯がゆくて本を閉じて、しばらく読み続けるのを止めたのも何度かあります。
クライマーズ・ハイ、事件を追うことも、岩を登ることの同じこと、まぁ、そういうテーマなんでしょうが
同じなのかねぇ、そうだそうだとは、よぅ賛成できません。

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コメント

この作品が映画化される前に読みました。
現場の緊迫感、新聞社の緊迫感に
おっしゃるように歯がゆさで欲求不満の溜まる小説ですね。

たけちゃん
著者はサラリーマン時代、北関東の新聞社に勤務していた経験があるのですね。
モデルとして同定されそうな同僚・上司もいるでしょうし
書きづらい設定なのかもしれません。
徹底的に戦う新聞記者ではなく、折々のポイントで膝が崩れるタイプのほうが
身近に感じるかもしれません。

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