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2008年11月 3日 (月)

ユージニア

「ユージニア」恩田陸 角川書店
時代背景に触れておきますね。
戦後、帝銀事件というのがありました。
同様な大量毒殺事件に名張毒ぶどう酒事件がありました。
設定を北陸の都市に変えて、このお話しは始まっています。
腕がよく人柄もよい医者がいます。
当主の還暦の祝い、おばあちゃんの喜寿の祝いで、親戚近所がやってきて、にぎやかにごったかえしています。
そこへ、酒屋の配達が来て、お祝いのお届け物、この酒ジュースを飲んだものは毒にやられて大勢の死者がでます。
黒澤明の羅生門、生きる、それぞれの立場で映像が展開して、へぇぇ、真実はどこにあるんだろうね、と混乱する作品です。
インタビューだったり、モノローグだったり、ひとり語りで次々に人物が入れ替わっていきます。
犯人と思える人物は遺書を残して自殺しています。
その当時、近所のこどもだったのが、今は女子大学生で、インタビューし、問いただしたことが本になっています。
その当時のインタビューの当事者は彼女であるのは当然です。
さらに年月が経過して、もう何十年も後のことですが、狂言回しがだれだか知らないが、まだまだインタビュー、モノローグは続きます。
犯人はだれだったんでしょうね。
犯人は犯行をつぶやきますが、動機がちょっと理解しがたい。
えらく重層的なお話しなんですよ。
語り口は滑らかなんですが、必死にしがみついていかないと、お話しの展開から置き去りにされそうで、読みにくいお話しといってもええでしょうね。

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