噺まみれ三楽亭仙朝
「噺まみれ三楽亭仙朝」和田はつ子 小学館
時代はいつとは明らかにしていませんが
奉行所の同心が出てくるので、江戸時代のことです。
三楽亭仙朝と弟子の三楽亭小仙治がコンビで出てきます。
話しの展開は、盗賊の一味、鬼百合、この一味が仕掛けを失敗して次々と死んでいきます。
いや、ええんです、鬼百合は話しの接ぎ穂、たいしたことじゃありません。
仙朝と弟子の小仙治、亡くなった仙朝の師匠の遊仙とのやりとり、兄弟弟子の遊太との関係など、寄席の芸人の日常が伝わってくればそれでええのです。
明治になって、三遊亭円朝が有名になってきました。
あぁ、これは、円朝を頭に置いて、仙朝を書いているな。
円朝は知りませんが、若い頃の円朝はこんなふうだったのだろうな、と目の前に浮かんできます。
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