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2008年11月17日 (月)

夏のくじら

「夏のくじら」大崎梢 文芸春秋
大崎梢て、片耳うさぎの印象が強い。
成風堂書店事件メモのシリーズでのミステリー作家と世間は見ていますがね。
中学生のころ、篤史はよさこい祭りで踊ることになった。
父母と一緒に東京に住んでいるが、夏休みにはじいちゃんばあちゃんのもとで過ごすのが通例になっている。
よさこい祭りで、強く印象に残るおねえさんに出会った。
大学受験で、高知大学に受かって高知に来た。じいちゃんばあちゃんの家に住むことになる。
いとこの多郎に強くすすめられて、鯨江町のよさこいくじら組に参加することになる。
一緒にやってみようという気になったのは、中学生のとき祭りの最中に不意に姿を消したおねえさんを探そうと思ったからだ。
8月の祭りにむかって練り上げて稽古を積んでいきます。
代表のキャラクターも豪快で素敵だし、サブ代表が裏方をしっかり掌握して、スケジュールの進行を追っているのも素晴らしい。
何よりキャラが立っているのが、踊りをコーチするカジ、不幸な生い立ちなのだが、その不幸がキャラに辛味を効かせている。
祭り本番の当日、そりゃもう血沸き肉踊る祭りの興奮ですよ。
よさこいとはこんな風に運営されているのかい。
踊り手はこんな風に楽しみ、見物人は見巧者で楽しんでいる。
当然、探していた女性は見つかります。
劇的に見つかります。

青春小説なんです。恋愛小説ではない。
どの人物も、真っ直ぐ真っ直ぐな人物で、いやらしいものがない。
目を背けることなく素直に読んでいけるお話で、ぜったいお奨めです。

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