駅神
「駅神」図子慧 早川書房
駅のプラットホームで無料で占ってくれるおじいさんがいます。
雨の日にしか占ってくれない。なかなか出会えないひとなのです。
そのひとのあだ名がヨンバンセン、いつも四番線プラットホームにいるからです。
登場人物はアルバイトの大学生、占ってもらったんだが、意味不明で持て余しています。
たまたま、易占学院の美人学院長が意味を解釈してあげよう、ただし、勉強仲間がいるのよ、解釈をそれぞれする、それでかまわないよね。
プロの易者。退職した大学教授、易占を勉強中。女子プロレスの現役、易占を勉強中。肩書きは学院長だが、亭主が死んだから職を引き継いだわけ、わたしも勉強中。
〓長短の棒が六本重なった易占の姿がありますよね、そのカタチをしめす
これを見て、乾為天、坤為地、水雷屯、などと卦を立てる
これに、それぞれが解釈を加え
最後に、ヨンバンセンの易の結果を聞いて、それぞれの解釈が当たっているか外れているか、引き比べる
父は生きていますか
幽霊に恋したけど、この恋は実りますか
犯人はみつかりますか
なかなか面白い。
ちゃんと希望の持てる方向に開けていくんです、絶望や失望には話しのオチを持っていかない。そういうのがええのです。
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