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2009年2月25日 (水)

はじまりのうたをさがす旅

「はじまりのうたをさがす旅」川端裕人 文芸春秋
サブタイトルが、赤い風のソングライン
舞台はオーストラリア、そこでの道中記です。
遺産を分配するからオーストラリアへ来い、アボリジニのコミッティから招待状が届きます。
主人公は、歌を目指しているのだが、今は会社勤めで世過ぎをしています。
曽祖父が妻子を残したまま、オーストラリアに渡って、そっちでも妻子を大勢養っています。
孫の世代、ひ孫の世代には大勢の人数になっています。
遺産を相続するには条件があって、オーストラリアの砂漠を横断しなければならない。
同じ孫世代、ひ孫世代で、オーストラリア在住のシンガー、バリ島のストリートミュージシャン、アメリカの物理学者、同じ曽祖父の子孫が旅に同行したり、別れて別行動になったり。
曽祖父のこどもで、主人公たちと対立軸にあるものがいます。
曽祖父の威光を僭称して、族長としてふるまう。
アボリジニはオーストラリアから独立して、国家を建設する。
そのための武器として、原子炉を支配する。

基本的には道中記なんです。
サブタイトルのソングスライン、アボリジニは文字を持たない、歌に部族の歴史・伝承があるのです。
過去から今へのソングスラインという意味と、旅の道筋としてのソングスラインという意味と、両方の寓意です。

読みながら、ここはオーストラリアのどこ、今話題に出ている人物はだれ、訳が判らなくなることがあります。
著者は、オーストラリアのアボリジニの家庭に滞在した経験があるようです。
略歴を読むと、自分はミュージシャンだと規定しています。

本気で書いた本なんでしょうが、熱が伝わるには、なにか間に膜がある。
わたしが膜を作っているのか、著者が膜を突き抜け切れないのか、読み続けるのに苦労しました。

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