くじら組
「くじら組」山本一力 文芸春秋
山本一力にしては珍しいことに、江戸深川を離れて土佐が舞台です。
土佐の浜では鯨の漁をなりわいにしています。
ある日、鯨を探す見張り所で黒い煙を吐いて走る早い船を見つけました。
高知の藩庁に報告に八丁櫓の勢子舟を出すことになります。
海を走らせているうち、舟は鯨に襲われ、鯨に噛まれてひとり死んでしまいます。
土佐藩は大目付に詳細すべてを報告することにし、黒船と名付けて、見取った絵を大目付に差し出します。
浜では鯨へのかたき討ちに燃え、かたきの鯨に黒船と名前を付けて探索します。
土佐藩からの報告があって間も無く、江戸湾に黒船が侵入して威嚇砲撃をします。
とまぁ、こんなお話し
鯨を狩る浜の組織・仕組みにへぇと驚くものがあります。
山本一力、深川ものを離れて、故郷の土佐のお話しもええもんです。
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