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2009年7月 1日 (水)

煙霞

「煙霞」黒川博行 文芸春秋
黒川博行の作品では、(自称)建設コンサルタント・二宮と、二蝶会のヤクザ・桑原のコンビが活躍するシリーズが一番好みです。
勲章を得るためだったかな、学士院の会員選挙だったかな、シロウトの世界のほうがはるかに汚い、読むのにへきえきした、そんなシロウト世界のお話もあります。
これは、私立学校の理事長と臨時講師のお話
正教員に登用するために、理事長を誘拐するところからお話は始まります。
これはシロウトの汚い世界のお話かいな、うんざりするな、そう思ってページが進まなかったのだが、ところが思わぬ展開
さらった理事長は誰かにさらわれてしまいます。
ヤクザの登場です。
ここからお話は面白くなってくる。ヤクザが出るとなんでもあり、蓋然性もあるし、展開がなんぼ無茶苦茶でも、それはそれでええのです。
ヤクザは、理事長の金塊を管理会社から引き出してしまう。
巻き込まれた臨時講師たちがヤクザに立ち向かって、ヤクザから金塊を取り戻すお話し
上質のエンタテインメントです。
題名の煙霞はえんかと振り仮名がある、こんな題名ではなく、もっとずばりの題名になんでしなかったんだろ。

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