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2009年9月22日 (火)

武士道シックスティーン

高校県道部の女子部員の友情と対立のお話しです。
かたっぽ、宮本武蔵を崇拝するコテコテの勝負重視の女の子
もうかたっぽ、日本舞踊から剣道に方向を変えた女の子
剣道硬派は幼稚園のころから鍛えてきた
軟派のほうは、中学校から剣道を始めたばかり
高校で一緒になり、剣道部に所属するようになる。
最初の試合
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なんだ、打てば応じるのか。
さらにメン。メンメン、ドウ。やはり、すべて普通に捌く。ただ、反撃はしてこない。遠間を保って、なお中断の構えを崩そうとしない。剣先は、ずっとあたしの喉元、突き垂れに向けられている。
こいつ、おかしい。すごい変わっている。でも、どこがだろう。何がだろう。
そういえば、こいつはここまで、一度も鍔迫り合いになっていない。もう一度、何本か続けて打ち込んでみる。
メンメン、引きゴテ、メン、引きドウ、コテメンーーー。
やっぱり。こいつは、きた攻撃を竹刀で受けはするけど、ほぼ同時に自分で動いて、こっちの体当たりまで、セットでかわしているのだ。体が当たらなければ、当然鍔迫り合いになどなるはずもない。
中略
こい。こないなら、こっちからいくぞ。
「ンメァァーッ」
と、そのときだ。
相手の姿が、急に膨らんだように見えた。
真っ直ぐくる。剣先がありえない大きさに膨張する。
「メェーンッ」
次の瞬間、あたしの脳天が緑色に爆ぜた。
「メンあり」
視界の右隅に、白い旗が、さっと上がるのが映った。
------
剣道の世界とはこういう風なものなのか。
途中で中断してテレビドラマを見ていましたが、つまらん、小説のお話しの方がずっと面白い。
読み始めて、一気に読み終えてしまいました。

著者の名前、誉田哲也は、ほんだてつやと読むのだそうです。

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