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2009年12月28日 (月)

はむ・はたる

「はむ・はたる」西條奈加 光文社
西條奈加と言ってわかってもらえるかしら。
金春屋ゴメスの作者だと言えば納得してもらえるかしら。
金春屋ゴメスの時代は現代なんですよ。ところが、パラレルワールドがあってそこは江戸時代、ちょっと歪んだ江戸時代
そんな江戸時代を手の内にしているから、まともな江戸時代をのお話しも語れるわけです。
15人の孤児の集団がいるんですよ。
何人かに別れて長屋住まいしている。
年かさの子が小さい子の面倒をみている。
いなりずしを売って稼いでいるんですよ。
お話しの語り手がじぶんのことを「おれ」と言っているから男の子だと思っていました。
女の子なんだ。北関東では男も女も自分のことをおれと呼ぶ、半分以上読み進んで、あれれ、これは女の子だと気が付いたもんです。
世話になっている御家人の次男坊が敵討ちを志している。
長屋の子供のお話しと混ぜ混ぜになりながら、敵討ちの事情もだんだんとわかってきます。
はむ・はらるとは、オランダ語でファム・ファタル、男を惑わす女のこと
雑誌連載の連作中篇です。
長屋の暮らし、貧乏人の息遣いが伝わってくる
貧乏話しでも明るい兆しが先に見える、ええお話しです。

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