武士道セブンティーン
「武士道セブンティーン」誉田哲也 文芸春秋
武士道シックスティーンの続編です。
さらに、武士道エイティーンが続きます。
前作、武士道シックスティーンでは早苗は香織に引越しを告げる。
剣道を離れて、日本舞踊に進むのだ、と告げた。
こんなお話しだったかしら。
福岡に引っ越して、剣道では競合の福岡南高校に入る。
前にいた横浜の東松学園とはだいぶやり方が違う。
勝利至上主義、スポーツ剣道で、ちょっと違うんじゃないかな。
同学年にレナがいて、早苗とは逆のタイプでアンチ主人公としてお話しを盛り立ててくれる。
東松学園の香織は、剣道部の陣容も薄手になり、一年生の田原を強化せねば立ちいかない。
本線はこういうことだが、絡んでいく事件がいろいろで、息もつかさぬ面白さなんですよ。
読み始めたら、夜更けて、1時になろうが2時になろうが、読み終えるまで起きている、ちょっと中毒症状になってしまいます。
吉野先生は、レナと私と、ちょうど正三角形を作るような位置に立った。
「---完全に、勝負ありやったな。装備は互角。その他の条件も互角。差があったとすれば、それは、剣道に対する意識の違いたい。黒岩は、剣道に競技としての完成度を求めた。コウモトはあくまでも武道としての剣道を重視した。あえて、ここではスポーツとして呼ばせてもらうが、スポーツの原点は、気晴らしたい。真剣の剣術から派生してきた、武道である剣道とは、その意味合いがまったく違うったい」
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