文化祭オクロック
「文化祭オクロック」竹内真 東京創元社
この前に読んだ「真夏の島の夢」はいまいちだったが、これは乗り乗りで一気に読み終えました。
高校生ものです。
東天高校、文化祭の初日、放送部の校内放送で文化祭は始まって、校内放送はFMラジオに引き継がれます。
最初の校内放送で、イベントが告知されます。
故障で停止している時計塔の大時計、野球のボールを投げて、曲がった長針短針のもつれをほぐしてやること、引退した三年のエースが指名されます。
山ちゃん、君は斉藤優里が好きでしょう。成功すれば、斉藤優里がつきあってもいいって。
FM放送は1時間おきに携帯電話でリレーして対話者との会話をFM放送にのせる、こんな仕掛けです。
全校放送された斉藤優里はカンカンになって、FM放送のディスクジョッキーを探して校内を駆け回る。
文芸部の探偵コーラを引き込んで、DJを探すが、そんなに広いわけでもない校内でFM放送の設備などみつからない。
山ちゃん、ついに時計の針にボールを何度も当てて、時計の針が動き出した。
これ以上は、自主規制で語るわけにはいかない。
青春物として、動きもキレもなかなかのものです。
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