極点飛行
「極点飛行」笹本稜平 光文社
昔はラインのパイロットだったが、今は零細な飛行機会社に雇われている。
ここは南米チリ、雇い主のオーダーで南極の基地への往復が仕事になっている。
チリの政情は、左翼政権のアジェンデ政権を、クーデターで奪ったのがピノチェト政権
政情不安で、政権は左へ、右へと振れてる国です。
底流にあるのがドイツのナチスの流れ、ナチスの亡命者、隠れナチスが影響力を握っている。
ナチスがドイツ本国から金塊を持ち込んだ。
事実は、南極大陸には金の鉱脈があって、金塊、金のナゲットがごろごろ転がっているのだそうな。
南極の領有権を各国が主張していて、それぞれが重なり合っている。
南極条約で、領有権は棚上げになっているが、膨大な金の鉱脈があるとなると、条約の基礎は変わってくる。
パイロットの雇い主、日系人でチリ財界の大物
ナチスの残党で、ヒットラーの息子と称するもの
南極での戦いは続く。
笹本稜平は、未踏峰、太平洋の薔薇、などで知った。
未踏峰はヒマラヤが舞台、太平洋の薔薇は貨物船がシージャック
冒険小説の舞台は、あっちからこっちへ、作者の人生経験、体験など、そこまで及ぶはずはないが、ほんま、手に取るように描写してくれる、資料調べからイメージの立てる技が優れているからでしょうね。
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