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2010年3月 8日 (月)

シチュエーションパズルの攻防

「シチュエーションパズルの攻防」竹内真 東京創元社
銀座のバーのママ、その甥っ子でキッチンの奥で下働きをしている
バーの客で、推理作家の辻堂珊瑚朗
いろんな謎を珊瑚朗先生が解く、シリーズなんですね。
パズルや頭の体操、これを文章化したようなもので、登場人物に血肉がのっていないので、数式を文章で書かれているように思える。
ミステリーで、同じ事件でも、犯人側から書いたもの、探偵側から書いたもの、あるいは、被害者側から書いたものがあるが
このケースでは、パズルそのものが焦点だから、犯人側、探偵側、被害者側、どの側面から書いても、同じ書き様にしかならないでしょうね。
なんぼ竹内真がひいきでも、これは凡作です。
雑誌連載を単行本化したものだが、出版社の企画が的外れ、マニアにしか受けないでしょうね。

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