同期
「同期」今野敏 講談社
ヤクザへのウチコミ(家宅捜査)で逃げ出したやつがいる。
追いかけて、ピストルで逆襲をうける。
体当たりで助けてくれたのが、同期の公安。
その男は、数日後、懲戒解雇となった。
ヤクザ二人の連続殺人で所轄に捜査本部がたつ。
本部の方針は、組対(マル暴)が仕切って、刑事捜査の流れからえらく離れたものになる。
組対の仕切りとは言うものの、陰で公安が糸を引いている。
若者は、初老の刑事の薫陶を受ける。
本庁と所轄、それぞれいて、味は違うが、やはり、彼らも同期。
懲戒解雇された同期の公安が犯人に擬せられる。
それはおかしいと本部に楯突く。
巻末までには、そりゃぁどたばたは続きますよ。
刑事ドラマだ。公安が刑事の畑に出張ってかきまわす組織対組織のドラマもあります。
たいがい、公安が登場すると、むちゃくちゃの悪玉の扱いになるもんですよ。
いやぁ、正義の味方の公安なんですよ、こんなことはなかなかあることじゃないよ。
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