植物図鑑
「植物図鑑」有川浩 角川書店
「どうしたんですか」「行き倒れてます」「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか」「咬みません。躾のできたよい子です」
ツボにはまって連れて帰り、行き倒れの青年を家政夫として使うことになる。
家政夫としてはすこぶる有能で、男と女として意識せずにはいられなくなる。
青年は、野の草の食べ方、料理の方法を良く知っている。
毎週末、野の草を狩りに出かけるのが楽しみになる。
むちゃくちゃ恋愛小説なんです。
わたしは恋愛小説は苦手なんだが、有川浩の語り口は好きだなぁ。
恋愛小説にはお決まりの、男が失踪する、姿を消す、そんなくだりも挟まっています。
姿を消すにはちゃんとした理由があるのです。
最後は、ハッピーエンド、悲劇で終わってはいけません、これでええのです。
にやにやしながらページをめくっていますが、たいていの男はわたしと同じ反応でしょう。
戦闘職の恋愛は真っ直ぐでええものですが、これも、真っ直ぐ、と言う点では同じかなぁ。
« エデン | トップページ | 神石・福山の境界、猿鳴峡・山野峡(自転車) »
コメント