欧亜純白
「欧亜純白(ユーラシア・ホワイト)」大沢在昌 集英社
ヘロインを巡るお話しです。
ミャンマー、雲南国境地帯はケシの産地です。
アヘン、モルヒネ、ヘロインと精製されて、消費者に届きます。
アメリカのシチリアマフィアのもとへ、産地から直結する供給ルートを独占する動きが始まります。
首謀者はホワイトタイガー、何者かは不明です。
連邦司法省麻薬取締局、厚生省麻薬取締官、中国公安部、捜査を続けているうち、知り合ってタイアップすることになります。
ニューヨークマフィア、CIA、ロシアマフィア、台湾マフィア、香港マフィア、上海マフィア、広域暴力団坂本組、あとからあとから争うグループが現れて、読み分けるのがたいへんです。
この小説の時期は、香港マカオが中国に返還される前後のころ、今となっては、一昔前のことですよね。
ヘロインの供給ルート、ロシアマフィア、中国マフィアについて、勉強するのだ、トリビアを得るのだ、と思って読み進んでください。
読み終わると、イッパシのものが語れるほど知識が身についております。
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