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2010年9月18日 (土)

裏太平記

「裏太平記」半村良 河出書房新社
歴史破壊小説とサブタイトルにあります。
吉田兼好が徒然草を書いた、これが正史ですが、裏面の顔がある、とそう語っています。
吉田兼好は、(卜部兼好とも名乗りますが)召使の丈坊を通じて無明と知り合う。
無明は下剋上を広めようと、河原もの乱暴ものを集めている。
兼好と無明は気が合って、無明に知恵を貸すようになる。
時代は鎌倉幕府末期、朝廷は持明院統と大覚寺統と交互に皇位に就く、両統迭立という。
この混乱期に、後醍醐天皇(大覚寺統)という暴れ者が出現したのだ。
皇統を自らの手に握り、天皇親政を掲げて、鎌倉幕府討幕をはかる。
兼好は、無明一味に日陰一族と名前をつけ、下剋上を広めるために参謀役に乗り出す。
いかにも血沸き肉踊る冒険活劇のようにみえるでしょ。
そうではない、淡々と朝廷を語り、徒然草の部分部分の解釈を語り、これは小説ではない、エッセイだなぁ。
新田義貞が反乱を起こし、鎌倉の北条得宗家を襲ったのも、日陰一族の工作なんだそうです。
それ以来、鎌倉幕府は崩壊し、南北朝となり、足利家の室町幕府が誕生する。
これが下剋上の始まりであり、これからも下剋上が続いていく、そのきっかけとなったわけです。

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