無料ブログはココログ

« ピンク色のダンプカー | トップページ | 案外、短時間、三瓶山麓一周(自転車篇) »

2010年11月16日 (火)

独り群せず

「独り群せず」北方謙三 文芸春秋
料理屋のご隠居なんだが、かっては武士だったらしい。
しかも、斬り合って何十人も殺したらしいし、自分でも刀傷の数は数えられないほどある。
えらく伏せているお話しだな、と思っていたら、「杖下に死す」という前作があるのだそうな。
名前は利之、狂言回しの役割で、ストーリーの展開は、奉行所の与力、内山彦次郎にかかっている。
奉行所の役目は物流の維持、買占めの取り締まりにある、と内山彦次郎はその任に当たる。
菜種油の荷動きがおかしい。
油問屋、廻船問屋に加えて、壬生浪士が利権に割り込んでくる。土方歳三とその取り巻き。
油の荷を蔵に集めたところを摘発して、捕縛し、没収のうえ破産させる。
土方歳三の恨みを買い、内山彦次郎は斬殺される。
主な事件は、内山彦次郎の動きから起きます。
料理屋のご隠居、利之が隠居所に別の料理屋を建て、孫に料理の腕を仕込んでいるのが、別の筋なんですね。
利之と内山彦次郎は料理屋の客と亭主の枠を越えてのつきあいで、そのへんは、前作「杖下に死す」を読まなきゃわからないことでしょうね。
「杖下に死す」も読みたくなった。
そうそう、「独り群せず」は<ひとりむれせず>と読まず<ひとりぐんせず>と読むようにふりがながある。
利之と内山彦次郎も、どちらも「独り群せず」の姿勢は同じですねぇ。

« ピンク色のダンプカー | トップページ | 案外、短時間、三瓶山麓一周(自転車篇) »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ピンク色のダンプカー | トップページ | 案外、短時間、三瓶山麓一周(自転車篇) »

最近のトラックバック

2019年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30