和菓子のアン
「和菓子のアン」坂本司 光文社
アルバイト先に、デパ地下の和菓子の店を選びました。
ヒロインは柳原加奈子を想像してみてください。
和菓子の店というと、ビッグコミックでのあんどーなつのように、職人の世界を思い浮かべるでしょうが、いいえ、売るほうの店でのお話しです。
ひと当たりがよいので、お客にもスタッフからも可愛がられています。
店長は美人なんだが、中身はおっさん、社員は、和菓子職人なんだが今はショップのヘルプ、イケメンなんだが、中身は少女。
もうひとりのアルバイトは、女子大生なんだが、元ヤンキー。
デパ地下のほかの店のひとのキャラも立っていて、なかなかに多士済々、ええ味を出しています。
和菓子と茶道はご近所なんだそうです。
ヒロインの名前が梅本杏子、あんずだからアンちゃん、和菓子にあんこは基本の基本、和菓子のアンとはぴったりの題名です。
もちろん、赤毛のアンからの連想もあることでしょうね。
だれひとりとして悪人が出てこない、性悪が出てこない、読んでいて安心して読めます。
それに、和菓子の世界を案内してくれるんだから、読んで、ものすごいお得感が得られます。
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