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2010年12月31日 (金)

2010年の回顧

アルバムに「2010年の回顧」を収録しました。
その作業は、事前に用意してあったものを再編集するのですから、手間はかかりません。
今年の途中で、Mozilla Firefox、Google Chrome などにも対応するように、JavaScript の表現を変更しました。
気がつくと、アルバムの2009年から2001年の分まで全部書き換えなきゃなりません。
幸い、2000年以前はそんな面倒なJavaScript は採用していません。
ほんぺんでは、2010年のは書き換えましたが、2009年以前のほんぺんも書き換えなきゃなりません。
アルバムの書き換えは少量なので簡単なんですが、ほんぺんのはけっこうな作業量で、ぼちぼちやっております。

http://sherpaland.net/album/2010/2010overview.htm

田村はまだか

「田村はまだか」朝倉かすみ 光文社
小学校の同窓会が終わって二次会かな、三次会かな、ススキノの片隅のスナックで五人がひとを待っている。
来るのは同級生の田村、飛行機が遅れて、それでも待ち合わせしている。
なかなか来ない、田村はまだか、待っているあいだに、それぞれ自分の近況・過去を語る、それが一話一話で、六話まで続きます。
田村はまだか、本当に田村は来るのか、これがお話しの眼目で、そこは明かさないことにしますね。
40歳、同級生だからだれもが40歳、スナックのマスターは50歳くらいか。
客もけっこう世間の荒波を潜っているが、マスターもなかなか、波瀾万丈の人生を送っております。
それぞれの人生の切り取りかた、切り開きかたに味があって、朝倉かすみ、なかなかの芸達者です。
ひいきの作家がもうひとり見つかりました。

2010年12月30日 (木)

千両花嫁

「千両花嫁」山本兼一 文芸春秋
とびきり屋見立て帳のシリーズなんですが、先日、「ええもんひとつ」を読みました。
シリーズ2冊目なので、最初の「千両花嫁」が読みたくなって手に取りました。これは前に読んでいます。
検索してみると、2008年10月10日に読んでいるようです。
前に読んでいても、新鮮な気持ちで読むことができました。
からふね屋の二番番頭で、おじょうさんを好きになって、おたがいに好きな気持ちが高まって行く。
一年で、千両の結納金を調えること、四間間口の店を構えること、これが嫁入りを許す条件だった。
店を出て、一年後、その条件を満たしたが、相手にされない。これはもうカドワカスしかない、略奪花嫁とすることになる。
芹沢鴨、近藤勇、桂小五郎、坂本竜馬が店に出入りしていて、幕末の店だねぇ。
からふね屋の若旦那が新撰組に捕縛されて、それを救いだしたことで、結婚をしぶしぶ認める、とまぁ、こんなお話しですね。

2010年12月29日 (水)

ゼフィラム

「ゼフィラム」楡周平 朝日新聞出版
企業小説ですが、派閥抗争や産業スパイとは無縁のお話しです。
企業の進む道を説いているお話しで、週刊朝日連載なんですが、ダイヤモンド社や東洋経済出版から出版されていたら似合うようなお話しです。
サブプライムローンの破綻で、世界的に自動車は売れなくなりました。
新車を開発しようにも、他社とは違う圧倒的に斬新な車など、そうそう開発できるもんじゃありません。
この難局を打開するには
自動車に付加価値をつけるのではなく、会社に付加価値をつけることだ。
カーボンフリー、低炭素社会を目指して、日工(小説の会社)は他社に真似のできないサポートをすれば、消費者は買ってくれる。
エタノール燃料の自動車にする。ブラジルでサトウキビ農園を経営して、バイオ燃料を精製する。
ま、こんなお話しです。もちろん、お話しに、押したり引いたりのデコボコがあるのは当然です。
ここでの日工(小説の会社)とは、国内4位ということなので、マツダあたりが相当するお話しかな。
抜き書きします。
--------
絵里香はあらかじめ用意してきた資料を手渡しながらすぐに答えた。
2005年度ベースのデータでは、全世界で排出される二酸化炭素の総量は、おおそ271億トン。
その内訳は、発電が46%、製造業などの産業部門が19%、自動車や船、飛行機の運航によるものが23%とあります。
そこから推定して、日工の排出量は運輸部門の2%、世界全体では約0.5%といったところでしょうか。
--------
電気自動車がカーボンフリーとは言っても、発電で、火力なら炭素を出す、水力、原子力で大部分をカバーするわけにもいかない。
なるほどねぇ、バイオ燃料の価値は光るものがあるのですねぇ。
題名の「ゼフィラム」とは、ゼファーのそよ風から来ているのかいなと思っていました。
ラテン語で、ゼロを意味するのだそうです。そうなのか、カーボン・ゼロという意味だったのか。

2010年12月28日 (火)

ウェストサイドソウル

「ウェストサイドソウル」花村萬月 講談社
最初、花村萬月に出会ったのはむちゃくちゃバイオレンスもので、これはお付き合い出来んと避けていました。
ウェストサイドソウルとは西方乃門、バンドの名前です。ブルースです。
高校生の年齢なのだが、少年の匂いは無いなぁ、括りとしては青年の部類だなぁ。
抜き書きします。
--------
うちは、背は高いけど、小胸や。
俺、女のオッパイは初めてやけど、日向のオッパイは格好ええで。お椀を伏せてようなとか書いてあるやんか。
あるか。
小説に書いてあったで。中学ん時読んだエロ小説や。
日向の場合、お椀の蓋を伏せたようなオッパイや。
蓋かよ。
--------
むずかしいことができるわけではない。分相応な演奏をするしかない。基礎の基礎、ペンタトニックの五つの音を中心に、じっくり歌うように心がける。
それでも指先がほぐれてきたのでドミナントからサブドミナントに移るところで、メジャーセブンスの音をためて、経過音として使ってみる。
ブルースという音楽はセブンスコードの音楽なので、メジャーセブンスは一応、使えないことになっている。けれど、決め所で経過音として用いると、じつに切なく、しかもクールで、心地よい刺激がはしる。
ますます、気持ちいい。
--------
セックス中心の青春小説だ。音楽小説でもある。花村萬月はバイオレンスばっかりではなかったのだ。

2010年12月26日 (日)

白日夢 素行調査官2

「白日夢 素行調査官2」笹本稜平 光文社
始めて笹本稜平に出会ったのは「素行調査官」からでした。
その後、彼の本を追いかけて、冒険小説、政治小説、舞台は辺境だったり、スパイの世界だったり、そっちが主流かと思いました。
素行調査官2が出たので手に取りました。
監察の仕事で、警視正キャリアの正義漢、同級生で私立探偵の腕を見込まれて警察にスカウトされたもの、定年間近のさえないおじさん。
このトリオで監察を続けて行きます。
ターゲットは、警視正で本庁の課長、いもづるで警察庁の警視監も対象にあがってくる。
この課長が悪いやつで、暴力団と癒着して、アガリを要所要所に配って派閥を形成している。
浮気の調査で私立探偵が同じ対象者に接触していて、共同でやろうとタイアップする。この絡みは傍流のおはなし。
単身でシャブの取引に潜入すして調査する担当者もいるのだが、指揮しているのが悪いやつなので、犠牲になってしまう。
一気に読んでしまいました。

2010年12月25日 (土)

ええもんひとつ

「ええもんひとつ」山本兼一 文芸春秋
とびきり屋見立て帳のシリーズです。
前作に「千両花嫁」があります。読んでいるのですが、どんなお話しだったか覚えていない。
ええもんひとつとは、並の十両の品を十個買うより、とびきりの百両の品を一個買うほうがええ、ということ。
一朝一夕に目利きになると言われても、むずかしいけど、ひとつ覚えといたら、ええことがあるえ。
どんなことでしょう。
ほんまに、ええ道具というのはなぁ-----
はい-----
お金のにおいがするんえ。
おまえ、すごいこと言うなぁ。
さすが、おかみさんや、ええこと言わはりますなぁ。いまのことば、肝に銘じて、道具を見るたびに、思いだしますわ。

2010年12月24日 (金)

流星さがし

「流星さがし」柴田よしき 光文社
京都の弁護士事務所から、武者修行で、東京の大手弁護士事務所へ変わっていった。
今度は、クライアントは金持ちばっかり、京都では刑事事件ばっかりだったなぁ。
流星さがし、離婚調停で、子供の親権をめぐるおはなし。
泥んこ泥んこ、学校のいじめ問題で学校を訴えるおはなし。
離婚詐欺師、離婚調停のおはなし。
わたしの愛したスッパイ、遺産相続で遺言書のおはなし。
白い彼岸花、親は金持ちでも子供は犯罪者の場合もある、かっぱらいの弁護のおはなし。
毎度おなじみ柴田よしきとは一味違います。
柴田よしきで弁護士ものは読んだことが無かったかなぁ。
金額は大きいけど、ひとつひとつの案件はどうっちゅうことはありません。
殺人だ、麻薬だぁ、などの大事件ではなく、ひと臭い訴訟も面白いもんです。

2010年12月22日 (水)

刑事のはらわた

「刑事のはらわた」首藤瓜於 講談社
警部に昇任して所轄から本部に移動になった。
いままでの刑事課から鑑識課へ移動になったのは意外だった。
鑑識の仕事の描写が続きます。
死体を扱う仕事で、いやぁ、えらい仕事だね。
死体を検案して、その関係者をたどることを始めます。
鑑識の範囲を超えている、刑事の仕事なのだ。
お話しの進め具合からして、推理小説、探偵小説のカテゴリーなのだろうかと思っていたら
とんでもない荒業で終幕に持って行ってしまう。
鑑識の手順、刑事の手順、丹念に積み上げて描写してきたのに、荒唐無稽の終末だね。

ころころろ

「ころころろ」畠中恵 新潮社
毎度おなじみ、妖(あやかし)のお話しです。
今回は、若だんなが目が見えなくなる。
目が見えなくなったのは生目神(いきめがみ)のしわざで、人間が生目神の玉を盗んだので、とばっちりで若だんなの目を持って行ったらしい。
鳴家(やなり)や屏風のぞきなどの妖(あやかし)が活躍し、それを越えて指揮をとっているのは、仁吉、佐助、ほんとは、白沢、犬神という大妖なんですよ。
「しゃばけ」から始まる7シリーズ、どれを読んでも同じ味具合で、寅さんシリーズを追ってるようなもんで、妖(あやかし)の世界にどっぷり浸っていれば、それでよろしい。
一冊一冊、読み分けようなど考えずに、ただもう読み流していればそれでええのです。
これはもう、妖(あやかし)ワールドを構築した、畠中恵に感服してやってちょうだい。

2010年12月21日 (火)

世界でいちばん長い写真

「世界でいちばん長い写真」誉田哲也 光文社
ぼくは写真部にいて、3年生でも平部員で、女の部長に尻をたたかれている。
(当然、高3だろうと読んでいたが、途中で中学3年だと気がついた。)
(高3にしてはナマな表現だなぁ、そうか、中3なら身丈にあった表現なのだ。)
(高1の女生徒と中1の女生徒では、ぜんぜん違うものなぁ。)
おじいさんの家でスリットカメラを発見する。よそからの預かりものなのだ。
カメラが回転して、360度の写真が撮れる仕組みになっているのだ。
試しに、ひまわり畑で写真を撮ってみた。すばらしい出来栄えだった。
なんとなく内緒にしていたかったが、女の部長にばれてしまった。
卒業記念のイベントに、卒業生全員参加で円周写真を撮ろう、と提案する。
ちょろっと言ってみたら、女の部長が広めてしまって、どんどん案は固まって、実行委員長になってしまう。
ブローニー版の長尺フィルム、150メートルもの長さで、カメラは13回転する。
クラブ活動の部単位、部に所属していなのは帰宅部、それぞれ部別に並んで円を組む。
カメラが回転するたびに、ポーズを変えて13変化、どんな写真になることだろうね。
当日、見事に成功しました。
完成した写真は、運動場から学校の外の道路にはみ出して、引き返してまた運動場へ。
イベントの名前が、世界でいちばん長い写真。
ギネスに申請するぞ。

誉田哲也には2種類あるんですよ。
さわやか誉田哲也と血まみれ誉田哲也、これはどっちかな、と危ぶみながら手に取ったわけです。
さわやかな路線のほうだった。
もともと、出版社のPR誌に連載したものです。この種の雑誌なら、実験もできる。
誉田哲也よ、実験は成功したよ。血まみれ路線は捨てて、こっち側に主力を置きたまえ。

2010年12月20日 (月)

この字は読めるか、摩訶衍山2

高速道路の尾道道が部分開通したので、摩訶衍山に行ってきました。
ほんとはね、摩訶衍山とは登山対象の山とは違うと思いますよ。
しかし
山の名前が珍しい。
こんなクリーンなゴミの処理場も珍しい。
こんなことで、登山というより、物見遊山で行ってみるのもええじゃないか。
昨日は水蒸気に包まれて見通しはあまり効かなかったです。
冬の冷たい空気の日だったら、海は見えるし、岳山から宇根山へと備後の南半分が全部見えるのに、残念なことでした。

http://sherpaland.net/report/makayenzan2.htm

とうとう、低位安定

昔々には、一日に1000を越える訪問があったこともあちますが
最近になって、訪問者が激減しました。
300台の訪問の日があって、落ち込みましたが、それどころではない
とうとう200台の訪問者となってしまいました。
----------------
20<>278<>33<>1867828<>
19<>375<>27<>1867544<>
18<>371<>27<>1867169<>
17<>463<>21<>1866792<>
16<>381<>41<>1866349<>
15<>444<>34<>1865961<>
14<>519<>44<>1865527<>
13<>344<>37<>1865001<>
12<>423<>42<>1864662<>
11<>562<>53<>1864250<>
----------------
これが最近の10日間の訪問者数です。

文章が長すぎるから嫌われるのだろうか。
語り口が気に入らないのだろうか。
ポップアップの手法が嫌われているのだろうか。

それはないよな、今までと何も変わっていないのだもの。
読者の生活慣習が変わったのかもしれない。
携帯からのGREE、mixi、スマートフォンなどの新メディアで、従来のインターネット利用者が移ったのか。

これからは、過去のように訪問者がなんぼでも来る、そんな事態は去ったのだ、と唇を噛み締めます。

2010年12月18日 (土)

****、無理

「なんだかんだ、ああだこうだ、無理」
若者の間でこんなやりとりしているのが聞こえます。
いや、身近では聞かない、テレビの中のことです。
なにが無理だ、なにを言っているのだ。
どうやら、文脈では、いやだとか、したくないとか、そういう意味。
角が立つのを嫌って、曖昧表現に持って行く風潮があるのに
無理、きっぱりと断る表現があるのに驚きます。
聞こえ方は断固断っているようなんだが、言ってる本人たちは曖昧表現のつもりなのかしら。

スリーピング・ブッダ

「スリーピング・ブッダ」早見和真 角川書店
これは青春小説です。
広也、寺の次男坊、長男が死んで寺を継ぐのを意識する。
隆春、バンドをやっていたが諦めて、安定した仕事として坊主を考える。
岩岡、大本山の長陰寺での先輩の僧。
この三人が主人公群像です。
敬千宗長陰寺、どうしても曹洞宗永平寺を想像してしまう、そこでの修行が始まる。
ここでの修業は並の修行ではないのですよ。
いじめは普通、先輩僧が偉くて上下関係は絶対の世界です。
いじめに耐えかねて脱走したり、自殺未遂にまで追い込まれるものもいる。
ここでの修業時代は苛烈で、いやぁ、たいへんだ、坊さんになるのも簡単なことではないのですね。
修行があけて、三人はそれぞれ娑婆へ戻ってきます。
広也の寺は地震で倒壊して、父も亡くなり、別の寺で修行を続ける。
隆春は師匠寺での居場所がなくなった。
もともと、婿入りさせるために僧になる、その手筈だった。修業中に寺の娘は別の相手を見つけていた。
岩岡も本山を下りて寺に戻った。父と衝突して寺を出た。
岩岡の叔父が開いた寺が東北地方の山奥にある、そこで三人で寺の経営にあたることにした。
荒れ寺で檀家もなく、経営は火の車です。
飛び込んできた女の愚痴・身の上話を聞いてやることで道が開けてきた。
道が開けたのは広也の場合、岩岡は体をこわし癌で亡くなり、広也と隆春とは考え方が違い、隆春は寺を出る。
飛び込んできた女が信者を呼び込み、教団を作る。
新興宗教の誕生です。
最後は、えらく衝撃的な結末になるが、青春小説として真っ直ぐなもので、読み始めると一気に最後まで読み通してしまいます。
そうそう、スリーピング・ブッダとは、その山の中の寺には、釈迦の涅槃像がある、それが本尊、スリーピング・ブッダなんですね。

2010年12月17日 (金)

ポップアップページ、ブラウザ毎に評価

アルバムの全ページで、こまかい書き換えをしました。
混乱を招くようなJavaScriptは止めて、単純化しました。
ポップアップさせて補助ウィンドウを開くのは、ここはコダワリ、譲れないところ、維持しております。

ブラウザ毎にどう見えるか。

InternetExplore:問題なし、ポップアップはちゃんとポップアップします

GoogleChrome:問題なし、ここも、ポップアップはちゃんとポップアップします

MozillaFirefox:ノートPCは問題なし、ただし、デスクトップでは問題あり
JavaScriptで、"width=430,height=360"、この寸法のウィンドウを開けと指示しているのに、デスクトップでは画面いっぱいに広がった画面表示になる
ノートPCではちゃんと小窓で開くのに

Lunascape:問題あり、Firefoxのデスクトップと同様に、画面いっぱいに展開してしまう

わたしの意図に沿ってブラウジングしてくれるのは
InternetExplore、GoogleChrome
こういう結果になりました。
MozillaFirefoxはPCが違うと別の動作をする、○の判定と×の判定、どう評価すればええのかわかりません。

2010年12月15日 (水)

今日が年賀状の受付開始

今日が年賀状の受付始まりの日なんだそうです。
なんと、午前中に投函しました。
初日に年賀状を出したとは、人生で最初のことです。
昨日、年賀状を買って、次の日には投函、ものすごい早業でしょ!

2010年12月14日 (火)

刻まれない明日

「刻まれない明日」三崎亜記 祥伝社
いつの時代か知れぬ未来でのお話しです。
3095人が突然消えてしまいました。
あれから10年、ここからお話しは始まります。
通しての主人公はいません。
次々とリレーしながら、お話しを紡いでいきます。
主任歩行技師、道路が意思を持っているので、なだめて、平静を保たせる仕事。
担当者、消えたひとが(今はもう存在しない)図書館第五分館を利用している、その利用記録を親族に届ける仕事。
ひかりラジオ、消えたひとからリクエストが届く、そのリクエストを放送する。
ちょっと一部の仕事は省略します。
いつの時代か知れぬ未来でのこと、余剰思念のコントロールが制度化されます。
ひとびとは供給公社の「抽出ルーム」に行って、「抽出」する。
「抽出」された思念は位相変換されて気化放出されている。
なぜか、その思念が違法に蓄積されて、漏えいしてしまった。
漏えいした思念のせいで、3095人は消えてしまった。
それが10年前のこと。
その漏えいを隠して、取り繕うのがここでのお話しです。
読み易いかというと、極めて読みにくいお話しです。
理解を越えた仕事のひとびとがいて、共感も反感も持ちようもありません。
ほとんど巻末近くになって、10年前に何があったかを語ります。
振り返ると、なるほど、そういう仕事かい、と役割が解ってきます。
カタルシスというか、魂の解放というか、その種の読後感は出てきません。
未消化の感じは残っています。
カタチの上では予定調和の終わり方なのですが、突き放した終わり方になっています。

2010年12月13日 (月)

GPSのログが取れないケースは

GPSのログ捕りに失敗するケースは
大部分が電池切れです。途中で電池が切れているのに気がつかない場合。
新しい失敗例に出会いました。
たいていの場合、前回の軌跡をクリアしますよね。
軌跡ログに、オン、オフ、の2種類があって
指の操作を誤って、オフにマークしてしまうケース。
残念なことに、途中でミスに気が付くことはありません。完全無欠と信じ切っているから。
帰って、PCにダウンロードして、無反応で、始めてそこで気がつきます。
指づかいに注意です。
気配として、どこか怪しげな指つかいをしたな、と思ったら
もう一度やり直すことです。
画面をじっとみつめることです。

GPSが無くてもできること

佐陀川自転車篇では、GPSのログ捕りに失敗しました。
しょうがないので、帰ってから、フリーで作図しました。
こんなコースを通ったはず、カシミール上でチクチクとクリックしてコースを描きます。
GoogleMapに対応させるため、デジカメのタイムスタンプから写真の位置とカシミールの位置とをマッチさせます。
カシミール上のポイントの時刻をデジカメの時刻に書き換えます。
各ポイントの時刻を全部書き直します。
写真と写真との間のポイントを均等割り付けで書き直します。
こんな面倒な作業なので、ポイントの数をそんなに多くするわけにはいきません。
結果
出来上がりは、平面図は何の問題もありません。かなりの出来栄えです。
問題は高低差、たまたま、ほとんど水平なコースでした。
高低差の表現は機械的で、世間にお見せできるような代物ではありません。
これが山の稜線歩きなどでしたら、姿かたちは取れているだろうと思います。
GPSが無くてもできること
手間手数をかければ上手に表現できます。手を抜けば手を抜いただけの表現にしかなりません。

宍道湖のもう一本の放水路、佐陀川

出雲神仏で佐太神社に参拝するのに、佐陀川に注目しました。
宍道湖は中の海から境港水道を経て日本海に流れていますが
もう一本の放水路があるのに気がつきました。
日本海まで自転車で追いましたが、ほんまに水平です。
自転車のコースでこんなに楽々なコースは始めてです。
なかなか愉快なコースでした。

http://sherpaland.net/bike/2010/bike-101212-sadagawa/bike-101212-sadagawa.htm

出雲神仏霊場、4番、佐太神社

出雲神仏霊場は順調に進んでおります。
期待していただきたいのは、これから編集する自転車篇です。
佐太神社の前を佐陀川が流れております。
この川が宍道湖のもう一つの放流路なんです。
高低差のない、ほぼ平坦なコースを進みました。

http://sherpaland.net/izmo_shimbz/04/04-top.htm

2010年12月12日 (日)

3立方メートルの水槽、3トンの水槽

3立方メートルの水槽と聞いて反応するのは
1辺が1M45CM程度の正方形かなぁ
極めて論理的・平静な反応になってしまいます。
3トンの水槽ということなら
そりゃもう3トンというヴォリュームに圧倒されて
考えたり反応することなく、ひれ伏してしまいます。
同じ水槽を、単位を変えて表現したのですがね
片や静的、片や動的、感じ方に大きな差があると思いませんか。

2010年12月11日 (土)

ヘッデンは業界用語?

囲炉裏に最近入ってきたひとが、ヘッデンとは囲炉裏で始めて聞きました、と言います。
なるほど、商品名では、ヘッドライト、ヘッドランプです。
わたしも、ヘッデンと言うかはともかくも、ヘッデンの用語には慣れています。
ほんまだなぁ。
ヘッデンとは、登山関連の業界用語なんでしょうかね。
もっと狭い、仲間内、楽屋内での用語なんでしょうかね。

毎年、この時期、年賀状では

毎年、この時期、年賀状ではテコズリます。
あまりにテコズるので、前回、手順のメモを残していました。
さらにメモに書き足して補強せにゃなりません。
来年のこの時期にも、思うようにならなくて、やっぱりテコズるような気がします。

2010年12月10日 (金)

一票の格差の問題

選挙で、選挙区の人口と定数が偏っている問題ですが
人口変動は仕方がないので、とりあえず、選挙区の定数はこのままで容認しましょう。
ただし、議員の投票数は人口比に比例させることにします。
広島高裁の訴訟で、鳥取対神奈川が1:5、これが焦点でした。
そこで
議会での投票は、鳥取の議員の投票は1票、神奈川の議員の投票は5票
それぞれ選挙区ごとの案分比例で、2.5票の議員がいたり、1.3票の議員がいたりする。
大きな票を持っている議員の発言権は強くて、弱小県の議員の発言権は弱いので、多数派工作は考えなきゃなりません。
現に投票の権利を規模の大小で決めている例があります。
商工会議所の議員の投票は、資本金の多い会社には投票券が多く、資本金の少ない会社には投票券が少ないのです。
政党の総裁・代表の選挙でも、党員投票は規模の大きい県の投票数が多くて、弱小県の投票数は少ない。
ただし、こういう風にすると
島根から次の総理大臣が誕生するかどうか、なかなか難しいでしょうね。

2010年12月 8日 (水)

債権奪還

「債権奪還」高任和夫 講談社
題名の債権奪還は、巻末に出てきます。
銀行からの借金を整理すること、大幅に減額させること。
主人公は銀行員で早期退職に応じて、早めに退職しました。
郊外に引っ越して、何をすることもなく過ごしています。
酒に浸るようになり、酒が過ぎて、血糖値があがって入院することになります。
酒に親しむ経過、入院しているなかで患者とのやりとり、小説の大部分はそれを書いています。
マンションを仲介してくれた不動産屋の社長が銀行への返済に行き詰っているのを知ります。
その借金整理に乗り出します。
債権奪還はこのストーリーのなかで唯一火花の散る瞬間です。
しかしねぇ
酒と怠惰の日々、この題名のほうが似合っているなぁ。
最後、酒と怠惰の日々から脱却して、次のステップに進むと暗示しているから、明るい結末です。

2010年12月 7日 (火)

反省するのと悔やむのと

過ぎ去ったことを記憶の中で引き出して点検することがあります
あれはマズカッタなぁと戒めるのが反省
単に苦い思いを噛み締めるのが悔やむこと
さて
こんな場合、反省することは少ないですね
悔やんで悔やんで、なかったことにしたい、これが大部分です

フロッピーのソフトで困った

ずいぶん昔に買ったフロッピーに入ったソフトなんですがね
インストールしようとして、ノートPCにはフロッピーのスロットが無いのに気がつきました。
困ったな
デスクトップならフロッピーのスロットがあるので挿入
棒状のフラッシュメモリーにコピーして、そのフラッシュメモリーをノートPCに移して使えるようになりました。
なんでそんなに古いソフトを使っているの?
それはね、名刺ソフト、昔から使っている名刺のフォーマットに愛着があって、それを生かして使いたいから。
とりあえずは、大量に印刷したのでOKです。
ソフトをインストールするのに、ノートPCにではなく、フラッシュメモリーの中でインストール展開しました。
PCの容量を消費することなく処理できたので、さらに満足です。

2010年12月 6日 (月)

殺気!

「殺気!」雫井脩介 徳間書店
成人式前後の大学生、若者たちです。
ヒロインの小学校6年のころ、誘拐監禁されたことが事件の核心なんです。
20歳の若者ですが、小学校高校時代の友達なので、えらくゆったりした語り口です。
ヒロインは殺気を感じる特異体質で、ジャブのようなショートストリーで殺気を感じて対処していきます。
えらくのんびりとろとろしたお話しだなぁ、巻末になると、一挙に戦慄を感じて、読んでいて髪の付け根がピリピリしてきます。
なぜ、子供のころに誘拐監禁されたのか、理由が一挙に明らかになってきます。
最初の、のんびりとろとろとしたお話しの運びも、あれはあれで味があります。
一挙にサスペンスが高まるところがよろしい。
ゼッタイおすすめ、とはよぅ言わないが、読んでがっかり肩すかし、こんなことには決してなりません。

一畑薬師、正面の石段を自転車で

島根の一畑薬師に参拝しましたが
正面の石段を自転車で参拝しました。
とても石段を漕いで登るわけにはいきません
もちろん、担いだり押したりで登って行ったわけです。
出雲大社では、参道の玉砂利を踏んで自転車を漕いでいたらしかれました。
ここの参道は、一畑薬師マラソン大会があって、石段を登る、えらく過酷なマラソンがあるのだそうです。
ま、そんなわけで、自転車を押して登るのも許容範囲の内かな。

http://sherpaland.net/bike/2010/bike-101205-ichibataji/bike-101205-ichibataji.htm

出雲国神仏霊場 第3番 一畑寺

一畑薬師へ行ってきました。
今では、自動車で参拝するのが普通でしょ。
昔ながらの正面の石段を登って歩いて参拝するひとはほとんどいないでしょう。
自転車で石段を登ってきました。
もちろん漕いで登るわけじゃない。担いだり、押したりで登りました。
山の上の一畑薬師はいつもの風景でした。
にぎやかで猥雑な雰囲気は、中国の寺と共通するものがあるかもしれない。

http://sherpaland.net/izmo_shimbz/03/03-top.htm

2010年12月 4日 (土)

○念無○

通りすがりに出会ったひとで
ジャージの背中になにやら漢字をプリントしてある
残念無念
振り返った背中をもう一回注目
無念無想
そうだろうなぁ、積極的な四字熟語で当然だよなぁ
なんぼ2文字がとっさに読めたとしても
残念無念はないだろう
そんな四字熟語は背中に背負いたくない

2010年12月 3日 (金)

「お笑い」日本語革命

「「お笑い」日本語革命」松本修 新潮社
前作「全国アホ・バカ分布考」に続く言葉に集中した本です。
序章 千と千尋の「どんくさい」
第1話 「マジ」の拡散とルーツ
第1章 「マジ」の世間への流出
第2章 「マジ」の最初の波
第3章 鶴光さんと会って
第2話 笑いの装置「みたいな。」の誕生
第1章 楽しい会話のルーツ
第2章 ある放送作家の「みたいな。」
第3章 笑いの起爆装置としての「みたいな。」
第4章 「みたいな(笑)。」の系譜
第5章 現代日本人の「みたいな。」
第3話 「キレる」宰相と若者たち
第1章 「キレる」の本当の意味
第2章 「キレる」の母体
第3章 「キレる」の誕生
第4章 「キレる」を広めた人
第4話 「おかん」の陽はまた昇る
第1章 トレンド語としての「おかん」
第2章 大阪の歴史の中の「おかん」
第3章 上方漫才の中の「おかん」
第4章 「おじん・おばん」の伝播と意味の変容
第5章 男たちの中の「おかん」
まえがきとあとがきがある、堂々とした日本語の本です。
「マジ」「みたいな。」「キレる」「おかん」、それぞれの言葉が放送からの伝播で広がる具合を探る考察です。
放送以前の、戦前昭和の寄席の楽屋、江戸時代の出版物、小説・対談のなかの片言隻語を探ったり、これは労作です。
なかでも、「みたいな。」これは単なる曖昧表現だと思っていました。
そうではなく、笑いを引き起こす引き金としての要素がある、ふぅむ、そういう効果があるとは思わなかったぞ。
「おかん」につながる「おじん・おばん」、「おじいさん・おばあさん」の省略形と思う層と、「おじさん・おばさん」の省略形と思う層と、ふたつの流れがある、という指摘。
へぇぇ、日本語とは一筋縄ではいかないもんだねぇ。

2010年12月 2日 (木)

鰐淵寺から鼻高山

出雲神仏で鰐淵寺へ行きましたが、続いて、鼻高山に登ってきました。
矢尾峠の登り道は、谷川を渡渉しながらの道で、古い道でなかなかええ道でした。
矢尾峠からの稜線が、これがすばらしい。
鼻高山を中心とする島根半島の山々はええ味を出しております。
登山者の多い山で迷うよな箇所はありません。

http://sherpaland.net/report/hanataka_sn.htm

わたしのページ、人気急下降

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これがこの10日間のデータです。
日付、昨日の訪問者数、本日の訪問者数、累積訪問者数
急激に訪問者数が減っております。
400台はあることはあっても、300台はなかった
ちょっと記憶にないことです。
しょうしょう凹んでおります。

2010年12月 1日 (水)

出雲国神仏霊場 第2番 鰐淵寺

島根県出雲市の鰐淵寺に行ってきました。
山の中の寺で、寺の前の谷川が美しい、モミジはもう盛りを過ぎていました。
寺の参拝のあと、鼻高山に登ってきました。
鼻高山の編集は真っ最中、もう少し先になります。

http://sherpaland.net/izmo_shimbz/02/02-top.htm

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