殺気!
「殺気!」雫井脩介 徳間書店
成人式前後の大学生、若者たちです。
ヒロインの小学校6年のころ、誘拐監禁されたことが事件の核心なんです。
20歳の若者ですが、小学校高校時代の友達なので、えらくゆったりした語り口です。
ヒロインは殺気を感じる特異体質で、ジャブのようなショートストリーで殺気を感じて対処していきます。
えらくのんびりとろとろしたお話しだなぁ、巻末になると、一挙に戦慄を感じて、読んでいて髪の付け根がピリピリしてきます。
なぜ、子供のころに誘拐監禁されたのか、理由が一挙に明らかになってきます。
最初の、のんびりとろとろとしたお話しの運びも、あれはあれで味があります。
一挙にサスペンスが高まるところがよろしい。
ゼッタイおすすめ、とはよぅ言わないが、読んでがっかり肩すかし、こんなことには決してなりません。
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