田村はまだか
「田村はまだか」朝倉かすみ 光文社
小学校の同窓会が終わって二次会かな、三次会かな、ススキノの片隅のスナックで五人がひとを待っている。
来るのは同級生の田村、飛行機が遅れて、それでも待ち合わせしている。
なかなか来ない、田村はまだか、待っているあいだに、それぞれ自分の近況・過去を語る、それが一話一話で、六話まで続きます。
田村はまだか、本当に田村は来るのか、これがお話しの眼目で、そこは明かさないことにしますね。
40歳、同級生だからだれもが40歳、スナックのマスターは50歳くらいか。
客もけっこう世間の荒波を潜っているが、マスターもなかなか、波瀾万丈の人生を送っております。
それぞれの人生の切り取りかた、切り開きかたに味があって、朝倉かすみ、なかなかの芸達者です。
ひいきの作家がもうひとり見つかりました。
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