タイム屋文庫
「タイム屋文庫」朝倉かすみ マガジンハウス
ラブストーリーですが、分類としては童話です。
作者は登場人物に愛情を持っていますが、とっても遠い距離から愛情をそそいでいます。
柊子、ヒロインの名前を(しゅうこ)と読ませています。作者は命名の基準がどこかずれているようです。
柊子はおばあちゃんが亡くなったので、札幌から小樽に引っ越し、おばあちゃんの家に住むことにする。
高校生のころ、初恋の男の子がいて、SFのタイムトラベルに熱中していた。影響されて、タイムトラベルの小説本をたくさん持っている。
そうだ、貸本屋を始めよう。店の名前をタイム屋文庫としよう。
喫茶もすることにして、近所の洋食屋で教えてもらい、パートでウェイトレスもして働く。
友達にミニコミ誌の編集者がいて、短文で紹介してくれる。
そんなことで、タイム屋文庫にもお客がやってくるようになる。
柊子は31歳、洋食屋の大将は36歳、おたがい、近しくなるのは当然の成り行きだ。
ささいな停止期間はあるが、ふたりは結ばれ、結婚する。
なんてことないお話しでしょ。だけど、現実味のなさそうなお話しでしょ。
ええのです。こんなラブストーリーならわたしにも向いている。
熱の上がった燃えるような恋のお話しはちょっと困る、敬遠しております。
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