ほかげ橋夕景
「ほかげ橋夕景」山本一力 文芸春秋
毎度おなじみ、山本一力、短編集です。
いつもは深川界隈のお話しが多いのですが、この短編集のいくつかは駿河の清水港だったり、熊野の新宮だったり、土佐だったり、別の土地でのお話しが語られています。
あのねぇ、山本一力の世界では、味、雰囲気を味わえば、それでええと思わなきゃね。
起承転結がどう納まっているのか不審でも、人と人の繋がりがもひとつ伝わってこなくても、そこをつべこべ言ってはいけない。
長屋の味、職人の世界、商家の有り様、人と人との付き合い方を語っているのですよ。
お話しの筋が、どうだのこうだの、そのへんは読み飛ばしてしまいましょう。
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