無料ブログはココログ

« 島根県安来市、清水広瀬街道(自転車篇) | トップページ | 数えからくり »

2011年5月 6日 (金)

荷抜け

「荷抜け」岡崎ひでたか 新日本出版社
牛方26人が連帯して、運ぶ荷物を荷抜けして、それを元手に専売品の塩などを安く売ることにしました。
問屋側にしたら、横領であり泥棒であるわけです。
牛方としては、押し借りであり、年賦返済を約定にした売買行為であるわけです。
他方、百姓仲間では一揆が盛り上がり、何万もの百姓が一揆に集まります。
時は幕末、場所は糸魚川から松本へかけても塩街道の沿線です。
ヒーローには、牛方の少年を配したり、死んだはずのお父が一揆のアジテーターだったり、それが主要人物です。
松本藩が塩を専売にしていて、魚津の問屋が藩の役人と結託して、売値を左右していた。
そんな無茶苦茶な、新日本出版社の本だから、イデオロギーに沿った状況設定はしょうがないとしても
ほんまに専売制はそれほど強固なものなのかしら。
状況設定はともかくも、牛方の群像は気持ちのええ描き方で共感が持てます。

« 島根県安来市、清水広瀬街道(自転車篇) | トップページ | 数えからくり »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 島根県安来市、清水広瀬街道(自転車篇) | トップページ | 数えからくり »

最近のトラックバック

2023年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31