警視庁FC
「警視庁FC」今野敏 毎日新聞社
FCとは、Film Commission の略で、映画やテレビドラマの撮影に対してさまざまな便宜をあたえること、ロケ地を誘致したり、備品を貸し出したりすること。
こんど、警視庁内にFCが誕生した。
FC室長がひとりいて、部下は全員かけもちだ。特命でFCの仕事もするが、本来の業務も続けて担当する。
地域部地域総務課からひとり、それがわたし。組織対策課(マル暴)からひとり、交通部都市交通対策課(ミニパト)からひとり、交通部交通機動隊(白バイ)からひとり。
撮影が始まって、撮影現場で事件が起きる。ひとが殺された。
FCの業務として、交通整理のほかに、殺人事件の捜査も協力して行わなければならない。
地域課というのは、いわゆるお巡りさん、チームの他のメンバーも、マル暴、ミニパト、白バイ、それぞれ職業上の意識・特徴が出るもんだねぇ。
そうなんです、同じ警察でも、仕事の流れそれぞれに違うものなんですよ。
そのあたりの、噛み合うところ、噛み合わないところ、コメディですねぇ、読んでいて、くすくす笑ってしまう。
著者本人も楽しみながらペンを運んでいる気配がみえるので、読むほうも気楽に読んで行ってください。
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