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2011年6月17日 (金)

蛻(もぬけ)

蛻(もぬけ) 犬飼六岐 講談社
尾張徳川家の江戸屋敷に町人の町があります。
東海道の宿場町を模して、ざっと一町(110M)の長さで、70人の住人が住んでおります。
無理に掻き集めた住人で、三年経てば、褒美の50両が貰える約束です。
目的は、殿様の座興のため、将軍家や大名を接待するため。
客が見物にさしかかると、立ち退きぃ、と声がかかって、全員家を空っぽにして隠れなきゃならない。
蛻(もぬけ)の殻(から)、この状態から題名を思いついたのでしょうね。
客は、店先や座敷を掻き回して、下々の暮らし様、商売の有り様を手に取って、バーチャル下々を堪能するわけです。
その住人のなかで人が殺されます。
続いて、もう二人。
だれが犯人か、次にだれが殺されるのか、住民同士、疑いをかけあい、パニックになっていきます。
とまぁ、ストーリー紹介はここまで。
アマゾンその他の本屋の宣伝では、江戸屋敷内の町人町は実在した、とあります。
ほんまかいな。
実在したのなら、これはえらい悪政、町人にとっては迷惑な話し、藩主の座興・接待が目的なら無意味な濫費です。
犬飼六岐、頭をひねって架空の町を作り出したのだろうと思います。
最初は取っ付きにくい、読みにくい、誰が誰なのか把握しにくい。
人が殺され出すと段々と人物がはっきりしてきます。
もっと殺されると、残った人物の相関関係ががわかってきます。
そんなに人が死ぬなら、破滅的な最後になるんじゃないか。
いいえ、ハッピーエンドになります。
だしぬけな終わりですが、救われるお話しでなきゃいかんわね。

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