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2011年6月12日 (日)

書店員の恋

「書店員の恋」梅田みか マガジンハウス
書店員を題材にした小説なら、惨めな結末を迎えたり、不倫不幸になることは、ゼッタイにないとだろうと確信して手に取りました。
書店員を弄ぶお話しなら、書店で邪険にされて、そもそも売ってもらえないだろう、そりゃそうですよね。
書店員、不安定なコック志望の青年と恋しています。
書店のセールスで、ケータイ小説の作家と知り合いました。
さて、これからどうなるか、という展開ですが、これがテーマなんですね。
ともだちは、結婚は愛よりも金、という立場、ヒロインは結婚は愛、という立場、結局、ともだちも愛のほうを選ぶのですね。
で、ヒロインはどっちを選んだの?書いてないんですよ。書かないまま結末を迎えている。
<珠玉の名言>
■あなた、えらいわね、本屋さんの仕事はけっこう重労働でしょう?それで、お給料だって、たいしてよくないんでしょう?大変ねえ、早くお嫁にいけるといいわねえ。
以前は、書店員という職業を聞いてまず「知的でいいお仕事ですね」と言われることが多かった。そこにはどちらかといえば羨望のまなざしが含まれていたはずだ。
翔子が書店員になってたった六年しか経っていないのに、この六年でいったい何が変わったのだろうか。
■当時、三高の男性を求めていた女性たちは、今の玉の輿ねらいとぜんぜん違うのよ。
自分自身、もっといい仕事がしたい、もっといい女になりたい、もっといい生活がしたい。みんな、強く願っていたの。その結果として、そんな自分に似合ういい男とつきあいたい、その願望が三高だったわけ!
でも、今の女性たちは自分自身を本気で向上させようなんて思ってない。見てくれや上辺をつくろって、とにかく金持ちの男をつかまえて、それにぶらさがって、自分はラクして生きていこうとしているだけ。
■億万長者を億万長者として見ずに、ひとりの男として見ることができる人しか、億万長者を落とせない。

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