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2011年6月28日 (火)

お順 勝海舟の妹と五人の男

「お順 勝海舟の妹と五人の男(上下)」諸田玲子 毎日新聞社
勝麟太郎には年の離れた妹がいます、名前が順。
父が勝小吉、小普請組の御家人で、小普請組とは出仕する仕事がない状態です。
そこで放蕩な暮らしで過ごしております。
麟太郎が通っていたのは島田虎之助道場で、お順は島田虎之助に心を奪われてしまう。
それは、お順、八歳、島田虎之助、三十歳のころのお話し。
お順十六、島田虎之助四十のころ、ふたりの心は通うようになっている。
虎之助は結核を患い、祝言を前にして、死んでしまう。
佐久間象山が麟太郎の塾をたずね、佐久間家と勝家は知り合いになる。
麟太郎のすすめで、お順は佐久間象山に嫁入りする。
幕末の京都は攘夷攘夷で、象山は幕名により開国を説きに京都に行く。
攘夷浪士に襲撃されて象山は亡くなってしまう。
そのとき、お順は母親の病気見舞いで江戸にいた。そのまま佐久間家に帰る時機を逸してしまう。
官軍の江戸攻撃、勝海舟の斡旋で無血開城となるが、反乱軍が上野にたてこもる。
そのとき、屋敷を守ってくれたのが、村上俊五郎、俊五郎に島田虎之助の面影を見てイチコロとなる。
俊五郎の嫁のような、情婦のような、ちゅうぶらりんの状態が続いて行く。
大酒のみで女にだらしない生活能力のない人間だった。
結局、最後は海舟が離縁状を付き付け、関係を解消する。
五人の男、五人も男がいただろうか。
島田虎之助、佐久間象山、村上俊五郎、三人しかいないじゃないか。
ははぁ、勝小吉、勝海舟を加えて五人の男なのだ。

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